なるほどナットク! 電磁気学がわかる本

クーロン力とローレンツ力で解き明かすホンネの電磁気学!

このような方におすすめ

○電磁気学を学ぶ電気系学科の学生
○電磁気現象を利用した製品開発(アンテナ等)に携わる技術者
 など
  • 著者後藤 尚久 著
  • 定価1,320 (本体1,200 円+税)
  • B6 180頁 2010/04発行
  • ISBN978-4-274-20853-9
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 電磁気学は非常に難しいという話をよく耳にする。このため、電磁気学の書籍は教科書以外にもイラストを用いてイメージ的にわかりやすくした書籍等々も出版されている。しかし、それらはいずれも本質的には、マックスウェルの方程式を前提とするため、数式の変形を扱うものが多かったり、また、クーロンの法則、アンペアの法則、ファラデーの法則などが独立した実験事実として出てくるため、論理的にわかりにくく、余計に電磁気学を難しくしている。

 こうした背景から本書は、数式を駆使する従来型の書籍と立場を異にし、高校の物理で学習するクーロン力とローレンツ力、そして大学で学ぶスカラー積、ベクトル積程度を用いることのみで、電気と磁気の物理現象を解き明かすことを念頭に企画するもの。 

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274208539/
1章 	プロローグ −私の疑問から
2章  電荷と電解
3章  電荷と磁荷の相互作用
4章  アンペアの法則とファラデーの法則の導出
5章  導体に流れる電流と電磁界
6章  電界を作る電荷と磁界を作る電荷
7章  電磁波
8章  電磁界の求め方
9章  エピローグ −まとめとして
1章 	プロローグ −私の疑問から
 1-1  コンデンサ
 1-2  平行板線路
 1-3  質量ゼロから始まる
 1-4  電磁気学の直感的理解に必要な数学
2章  電荷と電解
 2-1  電気と磁気に関する現象の根源:電荷
 2-2  これから出てくる量と単位
 2-3  万有引力と重力の加速度
 2-4  クーロン力と電界
 2-5  力線,電束線,電気力線
 2-6  磁石に対するクーロンの法則
 2-7  現れた順に学習する
3章  電荷と磁荷の相互作用
 3-1  基本の力:クーロン力とローレンツ力
 3-2  磁石が作る磁束密度
 3-3  ローレンツ力の磁束密度Bが磁石を作るとき
 3-4  電束線が移動すると磁界ができる
 3-5  線電荷が作る電束密度と磁界
 3-6  ビオ-サバールの法則
 3-7  重ね合わせの原理から
 3-8  磁束線が移動すると電界ができる
 3-9  基本式H=v×DとE=B×vについて
 3-10  電波インピーダンスと特性インピーダンス
4章  アンペアの法則とファラデーの法則の導出
 4-1  ガウスの定理
 4-2  電流が作る磁界とアンペアの法則
 4-3  通常のアンペアの法則
 4-4  ビオ-サバールの法則とアンペアの法則
 4-5  ダイポールとアンペアの法則
 4-6  ファラデーの法則の導出
 4-7  磁石とファラデーの法則
5章  導体に流れる電流と電磁界
 5-1  電池の発明
 5-2  オームの法則
 5-3  代表的な導体:銅
 5-4  導体の性質
 5-5  電界ゼロのときのアンペアの法則
 5-6  磁石が作る磁位と磁界
 5-7  磁位の山の最も急な勾配が磁界
 5-8  直線の導体線を流れる電流が作る磁位
 5-9  磁位の山を降りる高さ
 5-10  磁石と電流ループ
 5-11  電流ループが作る磁位
 5-12  電流ループとアンペアの法則
 5-13  導体線を流れる電流が作る磁界と基本式
6章  電界を作る電荷と磁界を作る電荷
 6-1  平行板コンデンサ
 6-2  平行板線路:電荷が光速で動けると
 6-3  平行板線路の具体例
 6-4  電荷は導体中をどのように移動するか
 6-5  パイプの中の水を伝わるパルス波
 6-6  電気力線は光速で電荷は秒速0.3mのとき
 6-7  磁界に電界の10^9倍の電荷が必要
 6-8  なぜ電荷が移動して磁界だけができるか
 6-9  伝送線路の電磁界はどのように決まるか
7章  電磁波
 7-1  電波は交流
 7-2  交流電源
 7-3  平行板線路を交流電源で給電すると
 7-4  交流理論という計算法
 7-5  伝送線路の静電容量とインダクタンス
 7-6  伝送線路を伝わる電波の波
 7-7  進行波と反射波
 7-8  平行板線路が作る平面波
 7-9  交流でのアンペアの法則とファラデーの法則
8章  電磁界の求め方
 8-1  経路は直交座標上の微小面積
 8-2  平面波と導波管内の電磁界
 8-3  導体内部でのアンペアの法則
 8-4  導体表面の電磁波
 8-5  円柱座標で表したアンペアの法則
 8-6  同軸線路が作る電磁界
 8-7  極座標で表したアンペアに法則
 8-8  難しい球面波
 8-9  マクスウェルの方程式
9章  エピローグ −まとめとして
 9-1  電磁気学は難しい
 9-2  ローレンツ力の導出
 9-3  電磁気学の講義 −私の経験から
 9-4  高校数学の範囲内で