エクセルギーの基礎

エクセルギーの見方・考え方がよくわかる!!

このような方におすすめ

熱力学を学ぶ大学生,専門学校生,高専生
企業,官公庁,団体等のエネルギー分野の研究/開発実務者
  • 著者唐木田 健一 著
  • 定価3,080 (本体2,800 円+税)
  • A5 176頁 2005/11発行
  • ISBN978-4-274-20158-5
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 資源エネルギー/環境との関わりから、「熱力学」とりわけ「エクセルギー」の概念が改めて注目されるようになっている。しかし、既刊書籍を見渡しても、熱力学の基礎からエクセルギーの基本までをわかりやすくまとめた成書がない。

 そこで本書は、エネルギー・エントロピー・エクセルギーの基本的な考え方・ものの見方を理解できるように、絵ときを交えてわかりやすく解説している。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274201585/
1章 出発点
2章 状態と状態量
3章 「熱力学第一法則」確立以前の熱に対する見方
4章 熱力学第一法則
5章 理想気体における熱と仕事
6章 カルノー循環
7章 熱力学第二法則
8章 自由エネルギー
9章 化学ポテンシャル
10章 化学ポテンシャルの応用
11章 エクセルギーと資源・環境
1章 出発点
1.1 仕事
1.2 力学的エネルギー
1.3 体積変化による仕事
1.4 理想気体の状態方程式
1.5 絶対温度

2章 状態と状態量
2.1 系とその状態
2.2 内部エネルギーU
2.3 状態量
2.4 仕事は一般には状態量ではない
2.5 完全微分
2.6 理想気体に関わる微分式

3章 「熱力学第一法則」確立以前の熱に対する見方
3.1 熱の性質についての復習
3.2 「熱素説」
3.3 仕事の熱への転換

4章 熱力学第一法則
4.1 第一法則の内容
4.2 エンタルピーH
4.3 反応のエンタルピー
4.4 熱容量

5章 理想気体における熱と仕事
5.1 熱力学特有の諸概念
5.2 理想気体の熱容量
5.3 理想気体の等温可逆変化
5.4 理想気体の断熱可逆変化
5.5 理想気体の断熱曲線
5.6 理想気体の断熱不可逆膨張

6章 カルノー循環
6.1 熱機関の構成
6.2 熱機関の設計に関する基本方策
6.3 カルノー循環とその運転
6.4 機関の効率
6.5 低温熱源の熱を循環的に仕事に転換できる?
6.6 仕事を加えずに低温熱源から高温熱源に熱量の移動ができる?
6.7 カルノーの考え方
6.8 効率を温度で表す
6.9 絶対温度(再)
6.10 熱ポンプ
6.11 エントロピーS

7章 熱力学第二法則
7.1 第二法則の内容
7.2 第二法則は不可逆過程に関わる
7.3 エントロピー則は孤立系で成立する
7.4 クラウジウスの不等式
7.5 エントロピーの変化式
7.6 エントロピーに関わる混乱を鎮める
7.7 「積分分母」T
7.8 エントロピー変化の計算
7.9 エントロピー概念の拡張の必要

8章 自由エネルギー】
8.1 系の変化の方向
8.2 最大仕事
8.3 ギブズの自由エネルギー決定法の概略
「コラム 基本公式集」
[1] 微分関係式
[2] マクスウエルの関係式
[3] 理想気体の内部エネルギーは温度だけの関数であることの証明

9章 化学ポテンシャル
9.1 化学ポテンシャルの定義
9.2 化学ポテンシャルはギブズの自由エネルギーを構成する
9.3 反応のエンタルピーの中味

10章 化学ポテンシャルの応用
10.1 異なった相の間の平衡
10.2 クラペイロン-クラウジウスの式
10.3 クラペイロン-クラウジウスの式の応用例
10.4 混合物における化学ポテンシャル算出の準備
10.5 理想気体混合物と理想溶液における化学ポテンシャル
10.6 凝固点降下
10.7 沸点上昇
10.8 浸透圧

11章 エクセルギーと資源・環境
11.1 熱ポンプ(再)
11.2 熱エクセルギー
11.3 エクセルギー率
11.4 エクセルギーとギブズの自由エネルギー
11.5 化学エクセルギーの基本概念
11.6 元素と化合物の化学エクセルギー
11.7 化学エネルギーの仕事への直接変換
11.8 燃料電池
11.9 興味深い反応
11.10 アルミニウムの精錬プロセスにおける質量とエクセルギーの収支
11.11 蛍光灯のエクセルギー解析