地熱エネルギー技術読本

地熱エネルギー活用の基本がわかる!

このような方におすすめ

・地熱発電関連企業(メーカ、販社)の営業・広報の方で,地熱発電について詳しく知る必要に駆られている方
・メーカの新人・若手エンジニア
・サブコンなど現場の実務者
・関連する政策・行政担当者
  • 著者野田 徹郎・江原 幸雄 共編
  • 定価3,960 (本体3,600 円+税)
  • A5 364頁 2016/04発行
  • ISBN978-4-274-21871-2
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 本書は、東日本大震災以降、クリーンで安定した再生可能エネルギーとして注目を高めつつある地熱エネルギーについて、その基本事項・主要技術・関連法といった周囲の事項をコンパクトにまとめた成書です。

 わが国は、世界第3位の地熱資源保有国であり、世界の地熱発電容量の70%のプラントを日本企業が供給しており、その技術は世界的に高く評価されています。これから地熱発電に取り組もうとする企業の営業・広報の方でも読めるように平易にまとめました。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274218712/
1章 イントロダクション
2章 地熱エネルギーの探査技術
3章 地熱井掘削と坑井利用調査
4章 地熱資源量評価技術
5章 地熱発電の方法
6章 地熱発電計画から発電所建設までと発電所の運用
7章 自然公園内での地熱開発
8章 地熱発電の温泉利用への影響と地域との共生
9章 地熱開発と法制・政策
10章 地熱開発の近未来と将来像
1章 イントロダクション
 1・1 本書の内容
 1・2 地熱エネルギーとは
  1・2・1 地熱エネルギーの理解
  1・2・2 資源としての地熱エネルギーの利用技術
 1・3 地熱発電の歴史
  1・3・1 わが国の地熱発電の歴史
  1・3・2 世界の地熱発電の歴史
 参考文献

2章 地熱エネルギーの探査技術
 2・1 地熱探査の手順
 2・2 地熱調査段階
  2・2・1 地熱調査の概要
  2・2・2 概査段階
  2・2・3 精査段階
 2・3 地質学的手法
  2・3・1 熱水変質鉱物を用いた地熱探査
  2・3・2 流体包有物を用いた探査
 2・4 地球化学的手法
  2・4・1 地球化学探査の対象と内容
  2・4・2 熱水対流系の形成と地熱水の起源の推定(循環水や地熱貯留層の確認)
  2・4・3 地熱貯留層温度の推定(適切な温度把握)
  2・4・4 地熱水の地下での挙動把握(地熱流体の蒸発・混合・流動などの推定)
  2・4・5 地熱流体の性状(化学特性,発電利用適合性)の把握
  2・4・6 地熱貯留層の地球化学モデルと掘削ターゲットの選定
 2・5 物理探査法
    2・5・1 概要
    2・5・2 重力探査
    2・5・3 磁気探査
    2・5・4 反射法地震探査(弾性波探査)
    2・5・5 微小地震探査
    2・5・6 電気・電磁探査
 参考文献

3章 地熱井掘削と坑井利用調査
 3・1 地熱井掘削
  3・1・1 掘削法
  3・1・2 掘削関連技術
 3・2 坑井利用調査
  3・2・1 坑井内調査
  3・2・2 坑井試験
 参考文献

4章 地熱資源量評価技術
 4・1 資源量評価の手順
  4・1・1 地熱資源の特性と資源評価
  4・1・2 全国-広域の資源評価
  4・1・3 発電地点開発における資源評価
  4・1・4 発電所運転開始後の資源評価
 4・2 地熱貯留層工学の基礎
  4・2・1 地下における熱と水の流れ
  4・2・2 熱と水の流れの定式化
  4・2・3 地熱貯留層モデリング
 参考文献

5章 地熱発電の方法
 5・1 フラッシュ式発電
  5・1・1 フラッシュ式発電の仕組み
  5・1・2 設計条件の設定
  5・1・3 地熱用蒸気タービン
  5・1・4 地熱用発電機
  5・1・5 セパレータ設備
  5・1・6 ガス抽出装置
  5・1・7 冷却水設備
 5・2 バイナリー式発電
  5・2・1 バイナリー式発電の仕組み
  5・2・2 温泉発電
 参考文献

6章 地熱発電計画から発電所建設までと発電所の運用
 6・1 地熱発電計画から発電所建設まで
  6・1・1 調査・評価段階
  6・1・2 計画段階
  6・1・3 環境影響評価
  6・1・4 建設段階
 6・2 発電所の運用と管理
  6・2・1 発電設備の運用計画
  6・2・2 運転
  6・2・3 坑井管理
  6・2・4 地熱貯留層のモデリング
  6・2・5 補充井の掘削
 参考文献

7章 自然公園内での地熱開発
 7・1 自然公園内の地熱資源と国の政策転換
 7・2 地熱発電事業に係る自然環境影響検討会
 7・3 わが国の国立・国定公園の特徴と海外との比較
 7・4 わが国の国立・国定公園内の地熱資源の分布とコストの詳細な分析
 7・5 地熱発電に関するゾーニング
 7・6 優良事例を考える
 参考文献

8章 地熱発電の温泉利用への影響と地域との共生
 8・1 地熱発電の温泉への影響
  8・1・1 地熱発電は温泉に影響するか
  8・1・2 わが国における温泉影響事例の検証
  8・1・3 温泉影響の定量的評価
  8・1・4 温泉に影響を与える因子
  8・1・5 温泉資源の保護に関するガイドライン
 8・2 地熱発電と地域との共生
  8・2・1 地域開発と温泉との共生の意義
  8・2・2 温泉に影響しない地熱開発の進め方(技術的側面)
  8・2・3 合意形成のプロセス(社会的側面)
 参考文献

9章 地熱開発と法制・政策
 9・1 わが国の地熱開発推進政策の流れ
  9・1・1 地熱開発の障害と政策の必要性
  9・1・2 わが国の地熱開発推進政策の変遷
  9・1・3 2011年度までの地熱開発推進政策の内容
  9・1・4 2012年度からの地熱開発推進政策の内容
 9・2 わが国の地熱開発における諸制度の解説
  9・2・1 概要
  9・2・2 資源調査,敷地造成,坑井掘削に伴う許認可手続き
  9・2・3 環境影響評価
  9・2・4 発電所建設
 9・3 わが国の地熱開発の法的枠組み
  9・3・1 地熱開発技術と法制・政策のあり方
  9・3・2 技術のイノベーションチェーンと政策
  9・3・3 地熱開発のための理念の確立とそれを実行するための総合的な政策・制度
 参考文献

10章 地熱開発の近未来と将来像
 10・1 わが国における地熱開発の将来予測
  10・1・1 わが国の地熱資源量について
  10・1・2 EGS発電の進展予測
 10・2 小規模地熱発電などの展開
  10・2・1 小規模地熱発電の展開
  10・2・2 温泉発電の展開
  10・2・3 発電とあわせた直接熱利用
 参考文献