電気事業の規制緩和・自由化に伴い、保護協調は電気設備の危機管理の最前線で、失敗は許されなくなっている。高圧需要家の需要設備は、三相3線式だけでなく、単相3線式、V結線三相3線式、異容量三相3線式、星形結線三相4線式、スコット結線変圧器など、多種多様であり、不測の事故に対する保護協調も、それぞれの設備に的確な保護協調が求められ、各結線方式による短絡の計算法、短絡時の電力損失、電圧・電流ベクトルを求める技術を習得しておく必要がある。
本書は、保護協調で最も大切な「短絡事故」に対して、望ましい保護協調のあり方を学ぶために、実務計算の方法を解説したもので、自家用電気技術者の現場実務の基本を教えている。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274500176/
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序章:保護システムの構成の基本と短絡計算に取り組むに当たって
第1章:各種機器のインピーダンス計算方法
第2章:三相3線式と単相3線式の低圧回路短絡計算
第3章:PF・S形高圧受電設備の保護協調
第4章:CB形高圧受電設備の保護協調
第5章:V結線三相3線式低圧回路の短絡計算
第6章:異容量三相4線式低圧回路の短絡計算
第7章:星形結線三相4線式低圧電圧相と中性相の短絡計算
第8章:スコット結線変圧器低圧回路の短絡計算
(付録) 交流回路の複素数表示