本書は、電磁気学をスカラー量ではなくベクトル量で扱うのに必要となるベクトル解析を解説し、静電界、電磁誘導、マクスウェル方程式の導出などを一つひとつ丁寧に数式を展開して解説した教科書である。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274204845/
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1章 ベクトル解析
2章 真空中の静電界
3章 静電容量
4章 誘電体
5章 電流
6章 電流の作る磁界
7章 磁界の定義としてのローレンツ力
8章 電磁誘導とインダクタンス
9章 磁石と磁性体
10章 静電界および静磁界の特殊解法
11章 電界の力とエネルギー
12章 磁界の有するエネルギーと回路などに働く力
13章 電磁波
1章 ベクトル解析
1・1 スカラとベクトル
1・2 ベクトルに関する基礎事項
1・2・1 ベクトルの表現
1・2・2 ベクトルの大きさ
1・2・3 基本ベクトル
1・3 ベクトルの積
1・3・1 スカラ積(内積)の定義
1・3・2 垂直なベクトルと平行なベクトル
1・3・3 スカラ積の計算
1・3・4 ベクトル積(外積)の定義
1・3・5 垂直なベクトルおよび平行なベクトルのベクトル積
1・3・6 ベクトル積の計算
1・3・7 ベクトル積の計算例
1・4 ベクトル関数とパラメータによるベクトル関数の微分積分
1・4・1 パラメータによるベクトルの微分
1・4・2 ベクトルのパラメータに関する微分の諸公式
1・4・3 ベクトルのパラメータに関する積分
1・4・4 ベクトル関数の表現
1・5 ベクトルの位置に関する微分
1・5・1 スカラー場と勾配
1・5・2 ベクトル場の発散
1・5・3 ベクトル場の回転
1・5・4 ベクトルの微分に関する諸公式
1・6 ベクトルの積分と積分定理
1・6・1 勾配の線積分とスカラー場の変化量
1・6・2 電磁気学における勾配
1・6・3 電荷による電界ベクトルと電位
1・6・4 電磁気学における発散
1・6・5 面積分とガウスの定理
1・6・4 電気力線の発散と電界ベクトル
1・6・6 周回積分とストークスの定理
1・6・7 グリーンの定理
1・7 円柱座標、極座標におけるgrad, div, rot, Laplacian
1・7・1 円柱座標
1・7・2 極座標系
演習問題
2章 真空中の静電界
2・1 国際単位系
2・2 クーロンの法則
2・3 電界と電気力線
2・4 電位差と電位
2・5 基本的な電荷配置による電位と電界
2・6 ガウスの定理
2・7 ラプラスおよびポアソンの方程式
演習問題
3章 静電容量
3・1 静電容量
3・1・1 1個の導体の静電容量
3・1・2 2個の導体間の静電容量
3・2 コンデンサ
3・3 コンデンサの接続
3・3・1 並列接続
3・3・2 直列接続
3・3・3 Δ接続、Y接続とその変換
3・4 電位係数と容量係数・静電誘導係数
3・4・1 電位係数
3・4・2 容量係数・静電誘導係数
演習問題
4章 誘電体
4・1 誘電体と誘電分極
4・1・1 誘電分極
4・1・2 分極電荷
4・2 誘電分極の種類
4・3 誘電体中の静電界
4・3・1 ガウスの定理
4・3・2 誘電率
4・3・3 ポアソンの方程式
4・3・4 コンデンサの静電容量
4・3・5 誘電体に蓄えられるエネルギー
4・4 微視的電界
4・5 誘電体の境界面での境界条件
4・5・1 真電荷がないとき
4・5・2 真電荷があるとき
演習問題
5章 電流
5・1 オームの法則
5・2 抵抗の接続
5・3 電池
5・4 回路網の電流に関する諸定理
5・4・1 キルヒホッフの第一法則
5・4・2 キルヒホッフの第二法則
5・4・3 重ね合わせの理
5・5 連続媒質中の電流
5・6 電力
演習問題
6章 電流の作る磁界
6・1 電流と磁界
6・1・1 アンペールの右ねじの法則
6・1・2 アンペールの周回積分の法則
6・2 磁界のベクトルポテンシャル
6・2・1 磁束密度に関するガウスの法則
6・2・2 磁界のベクトルポテンシャル
6・3 ビオ・サバールの法則
6・4 磁位と等価板磁石の法則
6・4・1 磁位(マグネティックスカラポテンシャル)
6・4・2 等価板磁石の法則
6・5 電流の作る磁界の例
6・5・1 有限長および無限長直線電流が作る磁界分布
6・5・2 円電流が作る磁界分布
6・5・3 無限長のソレノイドが作る磁界分布
演習問題
7章 磁界の定義としてのローレンツ力
7・1 荷電粒子に働く力
7・1・1 ローレンツ力と磁界の定義
7・1・2 ホール効果
7・1・3 サイクロトロン運動
7・1・4 ドリフト運動
7・2 電流が磁界より受ける力
7・2・1 フレミングの左手の法則
7・2・2 電流相互間に作用する力
演習問題
8章 電磁誘導とインダクタンス
8・1 電磁誘導
8・2 時間的に変化する磁界による電磁誘導
8・3 磁束切断による誘導起電力
8・4 磁束変化と磁束切断が一緒に存在するときの誘導起電力
8・5 インダクタンス
8・5・1 自己インダクタンス
8・5・2 相互インダクタンス
8・5・3 誘導起電力
演習問題
9章 磁石と磁性体
9・1 磁石による磁界
9・1・1 磁石と磁荷
9・1・2 磁気クーロンの法則
9・1・3 磁気モーメント
9・2 磁性体
9・2・1 磁気誘導
9・2・2 磁性体内の磁界
9・2・3 磁性体のある系の磁界
9・2・4 減磁力
9・2・5 強磁性体のB-H特性
9・2・6 境界条件
9・3 磁気回路
演習問題
10章 静電界および静磁界の特殊解法
10・1 影像法
10・2 影像法の静電界への適用
10・2・1 接地された導体平板と点電荷
10・2・2 接地された導体球と点電荷
10・2・3 絶縁された導体球と点電荷
10・2・4 導体球と導体平板
10・2・5 平行な2本の無限長導体円柱
10・2・6 点電荷と誘電体
10・3 影像法の静磁界への適用
10・3・1 影像磁荷法
10・3・2 影像電流法
10・4 電荷重畳法
演習問題
11章 電界の力とエネルギー
11・1 電界のエネルギー密度
11・2 点電荷の有するエネルギー
11・3 導体の有するエネルギー
11・4 帯電導体の表面に作用する力
11・5 コンデンサの両極板に作用する力
11・6 誘電体の境界面に働く力
11・7 マクスウェルの応力
演習問題
12章 磁界の有するエネルギーと回路などに働く力
12・1 磁界のエネルギー密度
12・2 電流回路の磁気エネルギー
12・3 電流回路に働く力
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