原子力教科書 原子炉物理学

原子力に関わる知識を基礎から実践まで学べる待望のシリーズ!

このような方におすすめ

原子力系の大学学部生、大学院生、技術者、研究者
  • 著者岡嶋 成晃 久語 輝彦 森 貴正 共著
  • 定価3,630 (本体3,300 円+税)
  • B5 270頁 2012/03発行
  • ISBN978-4-274-21170-6
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 地球環境問題やエネルギー問題を背景に、国内外を問わず原子力についての高度な知識や技術をもった技術者・専門家の育成が急務となっています。

 本シリーズは、このような要望に応えるため、原子力を基礎から実務まで体系的に学習できる標準的なテキストとして、大学・研究機関・関連企業の一線の研究者・技術者によりまとめています。

 その中で本書は、原子力工学を支える中核的な理論体系である原子炉物理学について詳述しています。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274211706/
1章 中性子と物質の相互作用
2章 核分裂連鎖反応と臨界
3章 中性子の拡散
4章 原子炉の拡散理論
5章 中性子の減速と共鳴吸収
6章 熱中性子スペクトル
7章 非均質原子炉
付録
1章 中性子と物質の相互作用
 1-1 原子核の物理
  1-1-1 原子核の構成
  1-1-2 原子核の質量と結合エネルギー
  1-1-3 原子核のエネルギー状態
  1-1-4 原子核の崩壊
  1-1-5 原子核の励起状態の自然崩壊
 1-2 中性子断面積
  1-2-1 核反応を表す式
  1-2-2 Q値としきいエネルギー
  1-2-3 核反応の種類と起る確率
  1-2-4 粒子数に関する定義
  1-2-5 断面積の概念(幾何学的断面積と実効断面積)
  1-2-6 部分断面積と全断面積
  1-2-7 遷移確率との関係
  1-2-8 厚いターゲットでの粒子束の減衰(巨視的断面積)
  1-2-9 混合物および分子の断面積
  1-2-10 微分断面積
  1-2-11 中性子と静止した原子核との散乱の運動学
  1-2-12 中性子が起こす相互作用
  1-2-13 複合核反応(原子核の共鳴反応)
 1-3 中性子断面積の特徴
  1-3-1 全断面積
  1-3-2 弾性散乱
  1-3-3 非弾性散乱
  1-3-4 放射捕獲断面積
  1-3-5 荷電粒子を放出する反応((n,p)反応、(n,α)反応)断面積
  1-3-6 (n,2n)反応と(n,3n)反応断面積
  1-3-7 (γ、n)反応断面積
  1-3-8 ドップラー効果
2-章 核分裂連鎖反応と臨界
 2-1 中性子増倍と臨界
 2-2 臨界になるための条件(4因子公式)
 2-3 転換と増殖
3-章 中性子の拡散
 3-1 相互作用率(反応率)と中性子束
 3-2 中性子流
 3-3 連続の方程式
 3-4 フィックの法則
 3-5 拡散方程式と境界条件
  3-5-1 拡散方程式
  3-5-2 境界条件
 3-6 拡散方程式の初等的な解(拡散方程式の解析解)
  3-6-1 無限媒質中の無限平面源
  3-6-2 無限媒質中の点状源
  3-6-3 無限媒質中の線状源
  3-6-4 無限平板体系中の平面源
  3-6-5 有限媒質中の点状源
  3-6-6 多領域の体系
  3-6-7 無限媒質中の均一な源
  3-6-8 平板体系での均一な源分布
  3-6-9 1次元体系の拡散方程式に対する整理
 3-7 一般の拡散問題
  3-7-1 重ね合わせの原理
  3-7-2 拡散核
  3-7-3 固有関数展開法
 3-8 拡散距離の物理的意味
4章 原子炉の拡散理論
 4-1 原子炉の1群拡散理論
  4-1-1 時間依存の平板原子炉
  4-1-2 裸の原子炉の臨界条件
  4-1-3 種々の裸の原子炉
  4-1-4 反射体付き原子炉
 4-2 裸の原子炉の臨界条件
  4-2-1 一様な原子炉の2群理論
  4-2-2 一様でない原子炉における2群計算
  4-2-3 多群計算法
 4-3 臨界の大きさを決める実験的方法
  4-3-1 臨界実験
  4-3-2 パルス中性子を利用した実験
5章 中性子の減速と共鳴吸収
 5-1 原子炉内の中性子エネルギー分布
 5-2 弾性散乱の力学と中性子エネルギースペクトル
  5-2-1 弾性散乱による中性子の減速
  5-2-2 散乱後の角度分布とエネルギー分布
  5-2-3 減速理論に必要ないくつかの定義
 5-3 無限媒質中での中性子の減速
  5-3-1 減速スペクトル導出の基本的考え方
  5-3-2 吸収のない場合の減速
  5-3-3 複数の原子核からなる媒質での減速
  5-3-4 吸収のある場合の中性子の減速
  5-3-5 非弾性散乱の取扱い
 5-4 共鳴吸収
  5-4-1 無限に重い吸収体を含む水素中での共鳴吸収
  5-4-2 共鳴におよぼすドップラー効果
  5-4-3 水素以外の減速材での共鳴吸収
  5-4-4 共鳴積分の近似計算
6章 熱中性子スペクトル
 6-1 上方散乱と下方散乱
 6-2 熱中性子スペクトル
  6-2-1 熱平衡時の熱中性子スペクトル
  6-2-2 熱中性子スペクトル一般
 6-3 熱中性子と物質の相互作用
  6-3-1 熱中性子束
  6-3-2 1/v吸収体の相互作用率
  6-3-3 非1/v吸収体の相互作用率
7章 非均質原子炉
 7-1 非均質効果の定性的考え方
  7-1-1 無限格子(等価セル)
  7-1-2 格子内中性子束分布
  7-1-3 再生率(η)
  7-1-4 熱中性子利用率(f)
  7-1-5 共鳴を逃れる確率(p)
  7-1-6 高速核分裂因子(ε)
  7-1-7 中性子増倍率(k)
 7-2 相反関係
 7-3 非均質体系での共鳴吸収
 7-4 高速核分裂因子
 7-5 熱中性子利用率
 7-6 他の核パラメータ
付録 
 A 弾性外断面積
 B 輸送断面積
 C 共鳴領域での弾性散乱に対する一般的な理論
 D 低エネルギー領域にある中性子の分子または固体による散乱