人口統計学の理論と推計への応用

難解な人口統計学の醍醐味を味わえる!

このような方におすすめ

人口学、人口問題関連領域の研究者、教育者、学生
中央省庁・地方自治体の統計担当者、政策立案者
生命保険・損害保険業関係の統計担当者
  • 著者和田 光平 著
  • 定価3,630 (本体3,300 円+税)
  • A5 192頁 2015/03発行
  • ISBN978-4-274-21716-6
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 人口を研究対象として接近するときの分析ツールは共通しています。それは形式人口学であり、人口統計学に相当するという意味で、人口学を研究する人を対象としたのが本書です。

 時間の連続概念の数学的な理論展開と、時間が離散的に実測される統計制約との間で生じる不調和的な関係をできる限り解決できるように解説しています。

 また、実際の計算の数値例として表を掲載し、計算式を記述していくので、Excelなどの表計算ソフトで利用して計算することも可能です。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274217166/
第1章 人口統計学の基礎理論
第2章 人口の構造理論
第3章 人口の成長理論
第4章 出生の理論
第5章 死亡と生命表の理論
第6章 人口再生産理論
第7章 安定人口理論
第8章 人口推計の理論
第9章 死亡率の推計
第10章 出生率等の推計
参考文献
目次
はじめに
第1章 人口統計学の基礎理論
1.1 人口と人口学
1.1.1 人口の定義と人口学の構成
1.1.2 人口の成長と構造
1.1.3 人口方程式
1.2 人口動態事象の発生率と発生確率
1.2.1 静態と動態
1.2.2 期間と発生率
1.2.3 延べ人年
1.2.4 コーホートと発生確率
1.3 人口統計学の観察原理
1.3.1 レキシス図と3 つの観察原理
1.3.2 満年齢と連続年齢
1.3.3 発生率と発生確率
1.3.4 レキシス図と生命線
1.3.5 死亡確率と要因分解
1.3.6 離散的な死亡確率
1.3.7 空間幾何学的図法
1.4 コーホート分析
1.4.1 コーホート表と3 つの効果
1.4.2 コーホート分析
1.4.3 識別問題
第2章 人口の構造理論
2.1 年齢別期間率と年齢構造の関係
2.2 年齢標準化
2.2.1 標準化とその応用
2.2.2 標準人口
2.2.3 間接標準化法
2.3 要因分解
2.3.1 死亡率の要因分解
第3章 人口の成長理論
3.1 人口増加と増加率
3.1.1 増加率
3.1.2 増加率と期間普通率
3.1.3 線形の年平均人口増加率
3.1.4 離散的年平均人口増加率
3.1.5 連続的年平均人口増加率
3.1.6 離散的年平均増加率と連続的年平均増加率との関係
3.1.7 増加率と期間との関係
3.2 ロジスティック関数
第4章 出生の理論
4.1 出生と出生力の概念
4.1.1 普通出生率
4.1.2 総出生率
4.1.3 年齢別出生率と年齢標準化普通出生率
4.2 期間合計特殊出生率
4.2.1 合計特殊出生率の意味
4.2.2 パリティ拡大率
4.2.3 有配偶出生率
4.3 コーホート合計特殊出生率
4.3.1 コーホートの年齢別出生率
4.3.2 期間とコーホート
4.4 タイミング効果とカンタム効果の空間図法による考察
4.4.1 タイミング効果
4.4.2 カンタム効果
第5章 死亡と生命表の理論
5.1 生命表関数
5.1.1 生存率
5.1.2 死亡確率
5.2 生命表の連続的関数
5.2.1 死力
5.2.2 連続的な生存確率と死亡確率
5.2.3 生存延べ人年と平均余命
5.2.4 期間死亡率と死亡確率との関係
5.2.5 死亡年齢区間生存期間割合と死力との関係
5.3 期間生命表関数の推定
5.3.1 死亡年齢区間生存期間割合の推定
5.3.2 グレビルの方法
5.3.3 キーフィッツ‐フラウエンタールの方法
5.3.4 モデル生命表による推定
5.4 高年齢生存数の補整
5.4.1 ゴンパーツ関数
5.4.2 ゴンパーツ‐メイカム関数
5.5 多重減少生命表
5.5.1 多重減少表の関数
5.5.2 特定要因を除去したときの死亡確率
5.5.3 特定要因を除去したときの生命表
5.5.4 人口静態統計における単要因減少表
第6章 人口再生産理論
6.1 再生産率
6.1.1 粗再生産率
6.1.2 純再生産率
6.2 人口置換水準
6.2.1 出生性比
6.2.2 置換水準
第7章 安定人口理論
7.1 ロトカの命題と安定人口
7.1.1 ロトカの命題
7.1.2 安定人口の年齢構造係数
7.1.3 ロトカの人口学的関数(単性人口)
7.1.4 ロトカの人口学的関数(両性人口)
7.2 ロトカの現代的表現
7.2.1 ロトカの積分方程式
7.3 パラメータの推定
7.3.1 安定人口自然増加率の決定
7.3.2 平均世代間隔
7.4 安定同値人口
7.4.1 推計への応用
7.5 プレストン・コールシステム
7.5.1 成長率と生残率の離散的関係
7.5.2 成長率と生残率の連続的関係
7.5.3 間接推定法
7.5.4 ロジット変換による間接推定
7.5.5 年齢別出生率が安定人口年齢構造に及ぼす効果
7.5.6 人口成長のモーメント
第8章 人口推計の理論
8.1 推計の過程
8.1.1 人口推計の考え方
8.1.2 人口推計と人口予測
8.1.3 推計資料
8.1.4 仮定値と推計結果
8.1.5 人口成長の基本
8.2 コーホート法による推計
8.2.1 コーホート要因法の計算システム
8.2.2 生残率法による女子人口の推移
8.2.3 生残率法による出生数
8.2.4 翌年の0 歳人口への推移
8.2.5 男子人口の推移
8.2.6 流出と流入の推定方法
8.2.7 純移動を考慮した年齢別人口の推移
8.2.8 行列形式による人口推計
8.2.9 両性モデルならびに人口移動の調整
第9章 死亡率の推計
9.1 リレーショナルモデル
9.1.1 古典的な方法
9.1.2 リレーショナルモデル
9.1.3 ブラスモデルの評価と拡張ブラスモデル
9.2 リー・カーターモデル
9.2.1 モデルの基本
9.2.2 矩形化と高年齢シフトへの対応
9.2.3 死亡率推計への応用
第10章 出生率等の推計
10.1 出生率推計の考え方
10.1.1 コーホートによる推計
10.2 コール・マクニールモデル
10.2.1 モデルの基本
10.2.2 パラメータの推定
10.3 その他の推計
10.3.1 国際人口移動の推計
10.3.2 出生性比の推計
引用文献
索引