SPD・避雷器と耐雷トランスを用いた雷保護

今後の「雷害対策」が基本からわかる!

このような方におすすめ

・雷害対策現場技術者
・地方公共団体の雷害関係者
・大学関連学科教員・学生
  • 著者山本和男・酒井志郎・柳川俊一・山田康春
  • 定価2,750 (本体2,500 円+税)
  • A5 192頁 2015/06発行
  • ISBN978-4-274-50563-8
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現代の現場設備に関しては、雷害対策が極めて重要です。今後の主要電力設備や情報通信機器には、その対策としての「避雷器」や、雷サージ過電圧を制御する「SPD」、さらには近年注目される「耐雷トランス(LIT)」の存在なしには考えられません。本書は、地域によって異なる雷性状の基本的解説はもとより、各設備の機能、配線の状況により影響される雷サージに対するSPD・避雷器、およびLITの設計・施工について、基礎から応用までを包括的に解説しており、特に実際の技術に携わる第一線研究開発者と、我が国中枢企業の技術者により解説されている点が大きな特徴です。現代の雷害対策の基本事項と今後の技術動向が理解できる大変平易な解説書であり、雷サージ対策に現在苦慮している技術者をはじめ、雷保護に今後接する機会をもつ関係者の座右の書となるものです。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274505638/
第1章 避雷器の基本的な役割
第2章 雷の基本特性
第3章 雷撃による被害発生のしくみ
第4章 接地特性の影響とその重要性
第5章 SPD・避雷器の選定方法
第6章 避雷器の適切な設置方法とその適用事例
第7章 電源用SPDの適切な設置方法とその適用事例
第8章 通信・信号用SPDの適切な設置方法とその適用事例
第9章 耐雷トランス(LlT)を用いた保護方法と注意点
付録 設置者が熟知しておきたい関連規格
推薦の辞
はじめに

第1章 避雷器の基本的な役割
1.1避雷器とSPDの違い
 1.1.1避雷器の特徴
 1.1.2 SPDの特徴
 1.1.3 SPD構成素子の特徴
1.2過電圧からの保護
 1.2.1高圧設備における雷保護
 1.2.2低圧電源設備における雷保護
 1.2.3通信設備における雷保護
1.3エネルギーと素子破損の危険性
 1.3.1避雷器のエネルギー耐量
 1.3.2電源用SPDのエネルギー耐量
 1.3.3通信・信号用SPDのエネルギー耐量

第2章 雷の基本特性
2.1雷の基本知識
2.2冬季雷と夏季雷
2.3雷電流波形
2.4各種雷パラメータの統計データ
 2.4.1電流波高値
 2.4.2波頭長,波尾長,波頭峻度,電荷量,比エネルギー
2.5落雷位置標定システムによる雷撃頻度

第3章 雷撃による被害発生のしくみ
3.1被害発生の要因
 3.1.1雷撃点周辺の電位傾度と過電圧
 3.1.2周辺回路に誘導する過電圧
3.2各種設備で発生する被害の様相
 3.2.1雷保護システムと電気・電子機器の保護
 3.2.2ビル
 3.2.3工場
 3.2.4プラント
 3.2.5一般家屋
 3.2.6風力発電システム
 3.2.7太陽光発電システム
 3.2.8電波塔

第4章 接地特性の影響とその重要性
4.1定常特性と過渡特性
4.2基本的な接地極の過渡・定常特性
 4.2.1棒電極
 4.2.2埋設地線
 4.2.3メッシユ接地極
4.3各種設備の接地特性
 4.3.1ピル
 4.3.2一般家屋
 4.3.3風力発電システム
 4.3.4太陽光発電システム
 4.3.5電波塔
 4.4 SPD選定における接地特性の重要性

第5章 SPD・避雷器の選定方法
5.1避雷器の選定
5.2電源用SPDの選定
 5.2.1 SPDの主なパラメータと選定の重要性
 5.2.2エネルギー耐量によるSPDの選定
 5.2.3 LPZ (雷保護ゾーン)とSPD
5.3通信・信号用SPDの選定
 5.3.1要求される性能
 5.3.2信号特性
 5.3.3線路閣の異常電圧対応
 5.3.4通信・信号のみを通す同軸形SPD

第6章 避雷器の適切な設置方法とその適用事例
6.1設置場所
6.2設置方法
6.3接地線の取扱い
6.4適用事例
 6.4.1高圧配電用避雷器
 6.4.2開閉器(PAS)内蔵用避雷装置
 6.4.3キュービクル用避雷器
6.5保守・管理方法
 6.5.1外観構造点検
 6.5.2絶縁抵抗試験

第7章 電源用SPDの適切な設置方法とその適用事例
7.1設置場所
7.2 SPD用バックアップ分離器の設置
7.3設置方法
7.4接地線の取扱い
7.5適用事例
7.6保守・管理方法

第8章 通信・信号用SPDの適切な設置方法とその適用事例
8.1設置場所
8.2設置方法
8.3接地線の取扱い
8.4適用事例
 8.4.1電話回線
 8.4.2信号回線
 8.4.3 LAN回線
 8.4.4 ITV,間軸ケーブル回線
8.5保守・管理方法

第9章 耐雷トランス(LlT)を用いた保護方法と注意点
9.1 LlTとは
9.2 LlTの種類
9.3保護方法
9.4設置場所
9.5施工方法
9.6適用事例

付録 設置者が熟知しておきたい関連規格
1.避雷器の施設に関する規格
2.接地に関する主な規定
3.建築物等の雷保護に関わる規格
4.建築物内の電気設備の雷保護に関わる規格
5.サージ防護デバイス(SPD) に関わる規格

索引
著者略歴