多重対応分析

「対応分析」の多変数拡張版である「多重対応分析」のコンパクトな解説書! 対応分析の知識を前提とせずに原理から解説し、分析手法としての幾何学的データ解析(GDA)の基本を習得できる構成となっている。

このような方におすすめ

社会調査などを学ぶ学部、大学院の学生
社会科学・人文科学、行動科学などの分野の研究者
調査データアナリスト、データサイエンティスト
など
  • 著者Brigitte Le Roux・Henry Rouanet  共著/大隅 昇・小野 裕亮・鳰 真紀子 共訳
  • 定価3,520 (本体3,200 円+税)
  • A5 216頁 2021/07発行
  • ISBN978-4-274-22605-2
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 SAGE社発行の「多重対応分析」(Multiple Correspondence Analysis: MCA)の翻訳出版。

 MCAの “入門的な”内容を学ぶ書ですが、同時に“実際の社会調査データの分析例”を通じて、MCAの要点を要領よく紹介するというスタイルで書かれています。分析の“どのような場面で、いかに利用可能か”,MCAの要点を要領よく紹介すること、とくに多数の質問項目を扱う実際場面の分析手順の理解を助ける実用向けの内容です。

 翻訳にあたっては、多重対応分析特有の方言の理解を助ける「訳注」及び「グロサリ(語句注釈)」を加えることで内容をより充実させ、読者の理解が深まる構成となっています。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274226052/
第1章 はじめに
第2章 雲の幾何学
第3章 多重対応分析の方法
第4章 構造化データ解析
第5章 帰納的データ解析
第6章 実際の研究調査での例
付録
著者について
叢書編集者 まえがき
謝辞
訳者 まえがき

第1章 はじめに
 1.1 幾何学的手法としての多重対応分析
 1.2 歴史上の主な出来事
 1.3 Bourdieuと統計的データ解析
 1.4 嗜好調査の例
 1.5 方法論上の要点
 1.6 本書の構成
第2章 雲の幾何学
 2.1 幾何学における基本的な考え
 2.2 雲
 2.3 部分雲と雲の分割
 2.4 寄与率
 2.5 雲の主軸
 2.6 2次元の雲からより高次元の雲への一般化
 2.7 平面上の雲に関する計算公式
第3章 多重対応分析の方法
 3.1 多重対応分析の原則
 3.2 嗜好データに対する多重対応分析
 3.3 多重対応分析の変形から得られる2つの手法
第4章 構造化データ解析
 4.1 追加変数から構造化因子へ
 4.2 実験データから観察データへ
 4.3 集中楕円
 4.4 嗜好データの例:性別と年齢の分析
第5章 帰納的データ解析
 5.1 典型性検定
 5.2 同質性検定
 5.3 信頼楕円
第6章 実際の研究調査での例
 6.1 フランスの出版界
 6.2 ノルウェーの権力界
付録
 A.1 記号の説明
 A.2 公式の行列表記
 A.3 多重対応分析を行えるソフトウェア

参考文献
用語集
索引
人名索引