すぐに役立つ 建築の規矩術(第5版)

大工技能士をめざす方々を応援!さしがね使いの実際を探究した解説書 建築大工実技試験[1級][2級]問題と解説を掲載した新課題対応版

このような方におすすめ

建築大工技術者全般、建築大工技能検定受検者
技術専門校指導員の方々、建築工務店
  • 著者玉置 豊次郎 監修/中原 靖夫 著
  • 定価4,400 (本体4,000 円+税)
  • B5 296頁 2024/12発行
  • ISBN978-4-274-23259-6
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本書は規矩術の基礎を固めて自在に駆使することをめざして1967年に企図されました。

規矩術の基礎知識から応用まで、一つの作業単位でまとめて解説しています。

現場で墨付けができるよう「木の身返し法」(このみがえしほう)の図解を全面的に採用しました。大工技能士養成用のテキストとして最適です。

このたび、巻末の付録「建築大工技能検定(1級/2級)実技試験課題」が、2022年末(令和4年度)、それぞれ新課題になりました。

本書は、1級/2級の実技試験問題(作成:中央職業能力開発協会)およびその解説を新課題に対応し、「第5版」として発行するものです。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274232596/
第1章 さしがねについて
第2章 勾・殳・玄および勾配の種類
第3章 四方転び
第4章 棒隅屋根
第5章 入隅屋根
第6章 隅に関連をもつ各種の墨
第7章 柱建て四方転び
第8章 反り軒の概要
第9章 真束小屋組寄棟造り
第10章 振れ隅
第11章 多角形

付録
 尺度について
 神社建築
 2級 建築大工実技試験問題(令和4年度新課題)
 1級 建築大工実技試験問題(令和4年度新課題)
 全建総連青年技能競技大会競技課題(四方転び踏み台)
索引
第1章 さしがねについて
1・1 規矩術とは
1・2 さしがね
 1. さしがねの名称
 2. さしがねの材質
 3. さしがねの形状
 4. さしがねの幅
 5. さしがねの目盛り
 6. さしがねの使いかた

第2章 勾・殳・玄および勾配の種類
2・1 直角三角形と規矩術
2・2 勾・殳・玄
 1. 勾・殳・玄とは
 2. 勾・殳・玄各部の計算法
2・3 勾配
 1. 平勾配
 2. 矩勾配
 3. 返し勾配
 4. 隅勾配
 5. 中勾および中勾勾配
 6. 長玄および長玄の勾配
 7. 短玄の勾配
 8. 半勾配
 9. 裏の目勾配
 10. 倍勾配
2・4 平勾配と隅勾配・半勾配との関係
 1. 総合図
 2. 裏目と半裏目(七の矩)
 3. 半裏目盛りがない場合
2・5 平勾配・隅勾配・落ち掛かり勾配の関係
2・6 隅木の山勾配(その1)
2・7 隅木の山勾配(その2)
2・8 隅木の山勾配(その3)

第3章 四方転び
3・1 四方転びとは
 1. 四方転びの墨についての注意
 2. 四方転び上端墨の簡便法
3・2 四方転びの例
 1. 四方留め
 2. 四方胴付き

第4章 棒隅屋根
4・1 棒隅屋根
4・2 隅に関係のある勾配および墨
4・3 垂木配りの方法
 1. 垂木配りの種類
 2. 垂木の大き
 3. 隅木の大きさ
4・4 軒の出の計りかた
 1. 垂木面を基準とする場合
 2. 垂木真を基準とする場合
4・5 隅木墨のしかた
 1. 隅木面(成)の墨
 2. 隅木上端墨
 3. 隅木下端墨
 4. 馬乗墨
 5. たすき墨
 6. 馬乗墨とたすき墨について
 7. 隅木の山勾配
 8. 投げ墨
 9. 隅木端の切りかた
 10. 隅木長さの求めかた
4・6 配付垂木
 1. 配付垂木の墨
 2. 木の身返し法による上端墨のしかた
 3. 上端墨は玄の返し勾配でもよい
 4. 延び矩を使っての型板の作りかた
 5. 配付垂木の?墨
 6. 配付垂木の長さの求めかた
4・7 茅負・広小舞い・水切りの隅留め墨
 1. 作図によって茅負の墨を出す方法
 2. 基本の勾配を使って隅留め墨を求める方法
 3. 上端留めおよび向こう留めの墨の簡単な引きかた
 4. 上端で向こう留めの墨を求める方法
 5. 成によって上端留めの墨を求める方法
4・8 瓦座の上端留め
4・9 桁墨のしかた
 1. 隅木の仕込み寸法の求めかた
 2. 仕込み寸法と落ち掛かりの求めかた(別法)
 3. 落ち掛かり勾配(隅木の座勾配)はなぜ平の半勾配になるのか
 4. 落ち掛かり勾配と落ち掛かりの深さの説明
 5. 口脇墨のとりかた
 6. 隅木落ち掛かり仕口の墨
4・10 化粧庇の隅木を柱に差す方法
 1. 柱の峠
 2. 柱の墨
 3. 隅木の墨
 4. 込栓および端栓の墨のしかた

第5章 入隅屋根
5・1 出隅と入隅の相違点
5・2 谷木の谷勾配の出しかた
5・3 谷木軒先の墨
 1. 桁の墨
 2. 谷木の墨
5・4 入隅柱への隅木?差し
 1. 柱の?穴墨
 2. 谷木の墨
5・5 入隅柱と出隅柱の?差し

第6章 隅に関連をもつ各種の墨
6・1 二つの勾配をもつ雨押え・水切りの留め墨
6・2 二つの勾配をもつ雨押え・水切りの拝み墨
6・3 陸母屋への隅木仕掛け(入隅)
 1. 条件
 2. 谷隅木の墨
6・4 陸母屋への隅木仕掛け(出隅)
 1. 条件
 2. 隅木の墨
6・5 転び母屋への隅木の仕掛け墨
 1. 隅木の墨
 2. 転び母屋の墨
 3. 母屋を欠かずに隅木だけ加工する場合の例
 4. 転び母屋へ隅木の仕掛け墨
6・6 棟木への隅木仕掛け
 1. 棟木を欠いて隅木を仕込む場合
 2. 棟木はそのままとして隅木だけ加工する場合
6・7 胴差しへの隅木差し口
 1. 隅木の?穴を胴差しに水平につくる場合
 2. 入隅の場合
 3. 胴差しへの隅木差し口(出隅の場合)
 4. 胴差しへの隅木差し口(入隅の場合)

第7章 柱建て四方転び
7・1 踏台(台に癖をとった場合)
 1. 条件
 2. 平勾配
 3. 柱の長さの求めかた
 4. 柱の癖のとりかた
 5. 貫の位置の定めかた
 6. 隅柱への?穴墨のしかた
 7. 貫の長さの計りかた
7・2 四方転び踏台
 1. 第1法
 2. 第2法(建築大工技能士検定の出題例)(その1)
 3. 第3法(建築大工技能士検定の出題例)(その2)

第8章 反り軒の概要
8・1 軒
 1. 軒の反り
 2. 垂木の癖
 3. 木負・茅負
 4. その他
8・2 反り軒の図解
 1. 一軒茅負反り形軒の出の図解
 2. 軒の反りの求めかた
 3. 一軒反り隅木および茅負の図解
 4. 二軒繁垂木反り隅木図解
 5. 反り隅木の作りかた

第9章 真束小屋組寄棟造り
9・1 各部名称および予備知識
9・2 真束小屋組現寸図のかきかた
9・3 隅合掌現寸図のかきかた
 1. 隅合掌尻と桁との取合わせ
 2. 隅合掌と真束上部の取合わせ
 3. 母屋および隅合掌の上端および下端線の決定
 4. 母屋の位置を定める
 5. 隅方杖をかく
 6. 配付梁および配付合掌の位置を定める
 7. 内および外の火打ち梁の位置を定める
 8. 合掌および方杖の迫合
 9. 配付合掌の長さ
9・4 合掌および方杖の迫合(その1)
 1. 隅合掌および妻合掌の隅真束への胴付きを求める
 2. 迫合の上下胴付きの幅を求める
 3. 迫合の位置?を求める
9・5 合掌および方杖の迫合(その2)
 1. 妻合掌および妻方杖の迫合
 2. 隅合掌および隅方杖の迫合
 3. 妻合掌および平合掌迫合型板の作りかた
 4. 各方杖(平・妻・隅)の迫合墨
9・6 配付合掌の墨付け
 1. 配付合掌を隅合掌に取り付ける仕口
 2. 配付合掌の墨付け
 3. ひよどりボルトの差しかた
 4. ?の付けかた
9・7 隅合掌の母屋と上端の接続
9・8 隅合掌に配付合掌の出合い墨
9・9 隅合掌に母屋切欠き墨
9・10 転び母屋に隅木仕掛け墨(その1)
 1. 仕込み寸法のとりかた
 2. 落ち掛かり勾配
 3. 母屋の墨
9・11 転び母屋に隅木仕掛け墨(その2)

第10章 振れ隅
10・1 振れ隅になる場合
 1. 屋根両面の勾配が異なる場合
 2. 梁間に広狭のある場合
10・2 振れ隅の振れを求める方法
 1. 一般的な方法
 2. 隅木の振れと一方の平勾配を知って他方の平勾配・隅勾配を求める方法
 3. 左右の勾配の軒桁の内角を知って隅の振れ・隅勾配を知る方法
10・3 多能三角形および多能四辺形
 1. 多能三角形
 2. 多能四辺形
10・4 振れ四方転びの規矩
 1. じょうご形四方胴付き墨
 2. じょうご形四方留め墨
10・5 振れ隅の隅木山勾配の出しかた
 1. 第1法
 2. 第2法
 3. 第3法
 4. 第4法
10・6 軒出垂木端の寸法の出しかた
10・7 振れ隅の隅木投げ墨(その1)
 1. 茅負に癖をとらない場合
 2. 一方の茅負だけ癖をとった場合
10・8 振れ隅の隅木投げ墨(その2)
10・9 落ち掛かり勾配の求めかた
 1. 作図によるもの
 2. 10・11図の応用によるもの
 3. 多能三角形を使う方法
 4. 直接桁に墨付けする方法
10・10 振れ隅の隅木たすき墨・馬乗墨(その1)
10・11 振れ隅の隅木たすき墨・馬乗墨(その2)
10・12 隅木と桁幅との関係
10・13 隅木の仕込み寸法のとりかた
10・14 桁落ち掛かり仕口
 1. 左桁の部
 2. 右桁の部
 3. 隅木真と桁組合わせ角を一致させる方法
 4. 桁下端から墨を始める方法
10・15 振れ隅の茅負
 1. 茅負の前面が屋根勾配に直角である場合,向こう留めがどんなになるか
 2. 向こう留めに目違いを作らないためには茅負の木口をどう調整すればよいか
 3. 茅負の癖のとりかた(その1)
 4. 茅負の癖のとりかた(その2)
 5. 茅負の癖のとりかた(その3)
 6. 茅負の癖とりと茅負の留め
 7. 振れ隅の茅負留めの調整
10・16 小平起しによる配付垂木長さの求めかた
 1. 左側の配付垂木
 2. 右側の配付垂木
10・17 配付垂木の胴付き切り墨

第11章 多角形
11・1 多角形の軒回り
11・2 多角形の角の求めかた(その1)
11・3 多角形の角の求めかた(その2)
11・4 多角形の内角と隅木の振れ
11・5 多角形の多能四辺形の作りかた
11・6 隅木山勾配(その1)
11・7 隅木山勾配(その2)
11・8 多角形の配付垂木・茅負
11・9 多角形の投げ墨・たすき墨・馬乗墨(その1)
11・10 多角形の投げ墨・たすき墨・馬乗墨(その2)
11・11 多角形の桁落ち掛かり
11・12 多角形の隅木長さの求めかた

付録
I 尺度について
II 神社建築
III 2級建築大工実技試験問題
IV 1級建築大工実技試験問題
V 全建総連青年技能競技大会競技課題

索引