高電界現象論 ―基礎と応用―

理論から利用・応用まで一貫して解説

このような方におすすめ

・電気機器・デバイスメーカーの技術者・研究者
・電力会社、電気設備・工事会社の技術者・研究者
・電気・電子系学部の大学生、大学院生、教員
・上記関連研究機関の研究員
  • 著者名古屋大学 大久保 仁 編著
  • 定価7,040 (本体6,400 円+税)
  • A5 392頁 2011/01発行
  • ISBN978-4-274-20964-2
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 電気・電子に関連した多くの分野で高電界の応用が進んでおり、高電界現象の理解と解明、活用に関する実務レベルの参考書が求められている。

 本書は、機器・デバイスの機能や電気絶縁を最適化するための高電界現象の基礎と応用をまとめた。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274209642/
第1章 高電界現象
第2章 電位と電界の解析
第3章 絶縁材料
第4章 絶縁材料中の高電界電気伝導
第5章 材料中の高電界現象と絶縁破壊
第6章 実用条件下における電気伝導と破壊
第7章 高電界現象の測定(I)
第8章 高電界現象の測定(II)
第9章 放電現象の測定
第10章 機器における高電界現象
第1章 高電界現象
第2章 電位と電界の解析
2.1 電荷と電位・電界
2.2 ガウスの法則
2.3 静電界の解法
第3章 絶縁材料
3.1 絶縁材料の使命、分類と特性
3.2 代表的な気体絶縁材料とその用途
3.3 代表的な液体絶縁材料とその用途
3.4 固体絶縁材料
3.5 天然の固体絶縁材料
3.6 代表的な無機合成固体絶縁とその用途
3.7 代表的な合成高分子固体絶縁材料とその用途
3.8 高分子固体絶縁材料の誘電特性
3.9 複合絶縁

第4章 絶縁材料中の高電界電気伝導
4.1 電荷キャリヤの発生
4.2 電荷キャリヤの移動
4.3 絶縁材料中の高電界電気伝導

第5章 材料中の高電界現象と絶縁破壊
5.1 真性破壊現象とメカニズム
5.1.1 気体の高電界現象と絶縁破壊
5.1.2 固体の絶縁破壊現象
5.1.3 液体の絶縁破壊現象
5.2 材料中の絶縁破壊現象
5.3 複合絶縁における沿面絶縁破壊
5.4 極低温下における絶縁破壊特性

第6章 実用条件下における電気伝導と破壊
6.1 実機器使用条件下における各種ストレス
6.2 電気伝導現象と絶縁破壊特性の温度依存性
6.3 水分・湿度・環境条件下における特性
6.4 不純物特性(気体・液体・固体中の不純物による電気伝導と破壊特性)
6.5 汚損特性
6.5.1 がいし・がい管と汚損特性
6.5.2 汚損フラッシオーバメカニズム
6.5.3 汚損フラッシオーバ機構の数学的モデル
6.5.4 汚損フラッシュオーバにおけるアーク進展特性
6.5.5 汚損がいしのフラッシオーバ電圧の胴径依存性
6.5.6 気中絶縁設備
6.6 材料の劣化特性
6.6.1 劣化ストレス要因
6.6.2 熱劣化
6.6.3 トリー?水トリー?トラッキングなど
6.6.4 部分放電劣化
6.6.5 放射線劣化特性

第7章 高電界現象の測定(I)-電圧・電流.誘電特性の測定-
7.1 電圧の測定
7.2 電流の測定
7.3 誘電特性の測定

第8章 高電界現象の測定(II)
8.1 電界の測定
8.2 電荷の測定
8.2.1 空間電荷測定法
8.2.2 表面電荷測定法
8.2.3 その他の方法

第9章 放電現象の測定
9.1 放電現象の測定技術
9.2 部分放電測定技術

第10章 機器における高電界現象
10.1 電力機器絶縁技術
10.1.1 機器共通技術
10.1.2 変圧器
10.1.3 ガス絶縁開閉装置(GIS)
10.1.4 電力用コンデンサ
10.1.5 電力ケーブル
10.2 絶縁診断技術
10.3 流動帯電現象
10.4 超電導機器・極低温絶縁
10.5 半導体
10.6 モータ絶縁・回転機絶縁
10.7 静電気・環境応用機器と技術
10.8 パルスパワー技術