本書は「統計学が必要だけど数学は苦手、だから統計学は敷居が高い」感じる人に向けた書籍です。
まず「数学準備編」で、数学が苦手な読者でも興味がわくような題材と数学を絡めることで、飽きが来ないように統計学に必要な数学の準備を行います.
数学の基礎が身に付いたら、次は「統計学基礎編」で統計学の基礎中の基礎である基本統計へと進み、さらに「統計学発展編」で実際に分析することができるようになる回帰分析や多変量解析が扱えるまで段階的に説明していきます.
この三段階を踏むことで、挫折することなく自然と実務に役立つ統計学の知識が身に付く書籍となっています。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274220128/
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第1部 数学準備編
第1章 数学は「ウノ」ではなく「ページワン」だ
第2章 「実現できない公約はいたしません」という政治家
第3章 ギリシャ文字はかっこいい
第4章 足し算→掛け算→累乗と広がる計算
第5章 関数と式
第6章 単位から微分へ,合計から積分へ
第2部 統計学基礎編
第7章 データの分布,平均と分散
第8章 相関関係,回帰,決定係数
第9章 確率
第10章 確率変数と確率分布モデル
第3部 統計学発展編
第11章 統計的推測と大数の法則
第12章 区間推定と検定
第13章 連続型確率分布と中心極限定理の意味
第14章 標本平均の分散:なぜ「標本サイズ分の一」になるのか
はしがき
第1部 数学準備編
第1章 数学は「ウノ」ではなく「ページワン」だ
1.1 数学は「ウノ」ではなくトランプの「ページワン」
1.2 数学の本の読み方:数学者だってスラスラとは読めません
第2章 「実現できない公約はいたしません」という政治家
2.1 「実現できない公約はしない」という政治家は,「実現できる公約」をするのか
2.2 「数学の論理」と「科学の態度」
2.3 論理と集合
2.4 再び,「実現できない公約はしない」の意味について
第3章 ギリシャ文字はかっこいい
3.1 数学と文字式:変数と定数
3.2 「=(イコール)」のいろいろな意味
3.4 不等号と不等式
3.5 なぜギリシャ文字まで用いるのか.
第4章 足し算→掛け算→累乗と広がる計算
4.1 計算の発展
4.2 逆演算と平方根
4.3 指数の拡張
4.4 対数
4.5Σ記号と「n 個の数を足す」ことの意味
第5章 関数と式
5.1 関数を式で表す
5.2 独立変数と従属変数
5.3 名前のついた関数
5.4 関数のグラフを描いてみよう
5.5 統計学と関数.
第6章 単位から微分へ,合計から積分へ
6.1 数量についての思い違いの多くは,「単位」と「合計」
6.2 単位から微分へ
6.3 合計から積分へ
6.4 確率密度について.
第2部 統計学基礎編
第7章 データの分布,平均と分散
7.1 統計学と量的データ
7.2 「分布するデータ」「データの分布」とは
7.3 度数分布
7.4 ヒストグラム
7.5 なぜ「平均」をするのか,いろいろな平均
7.6 分散
7.7 分散の計算で,なぜ数値を2乗するのか
第8章 相関関係,回帰,決定係数
8.1 相関関係と相関係数
8.2 回帰分析.
8.3 決定係数:何を決定しているのか
8.4 回帰直線を求めるために
8.5 補足:式の導出.
第9章 確率
9.1 なぜ統計の本で確率を説明するのか
9.2 確率は「割合」
9.3 条件付き確率と「独立」
9.4 確率の三大思い違い
第10章 確率変数と確率分布モデル
10.1 確率変数という考え方
10.2 確率分布モデルと正規分布,中心極限定理
第3部 統計学発展編
第11章 統計的推測と大数の法則
11.1 統計的推測とは何をすることか
11.2 度数分布と標本の確率分布
11.3 大数の法則,「たいてい」と「ほぼ」
11.4 大数の法則と損害保険
11.5 母集団と標本
第12章 区間推定と検定
12.1 区間推定
12.2 不偏分散,t 分布と区間推定
12.3 検定は「条件付きの断罪」
第13章 連続型確率分布と中心極限定理の意味
13.1 連続型確率分布
13.2 中心極限定理の意味
13.3 正規分布は現実に存在するのか
第14章 標本平均の分散:なぜ「標本サイズ分の一」になるのか
14.1 標本平均の期待値と分散について
14.2 周辺確率分布と同時確率分布
14.3 標本平均の期待値と分散を求める式
付録 本書で使用する正規分布表とt 分布表.