「電気回路、マジわからん」と思ったときに読む本

「とにかくわかりやすい!」だけじゃなく、ワクワクしながら読める!

このような方におすすめ

電気回路の初学者
  • 著者二宮 崇 著
  • 定価2,200 (本体2,000 円+税)
  • 四六 224頁 2024/02発行
  • ISBN978-4-274-23163-6
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 電気回路とは、電気が流れる道のことです。その道は輪のように閉じていて、流れ出た電気は必ず同量が戻ってきます。電気は、道を通る際に何らかの仕事をします。電気回路を学ぶということは、電気が流れる「道」や、道を流れる「流れ」だけでなく、電気が流れる際の仕事も知るということです。つまり、電気回路を通じて電気の利用方法を幅広く理解することができます。

本書は、電気の広くて深い世界を知るための入門書として、電気が流れる輪を通して見えてくる世界を示せるよう努めました。前半は電気の道や流れについて、後半は電気が流れることによる電気の利用について、それぞれ重点をおいています。電気回路の性質上、ある程度の数式は避けられませんが、内容は平易なものに留めています。また、数式をすべて飛ばしても、読みものとして概要を理解できるようにしています。

        

このような方におすすめ

・電気以外を専門とする技術者で、電気についても知りたい

・これまで電気の勉強をしたことがなく、何から手をつけたらよいかわからない、あるいは資格取得を挫折した

・電気に関係のある仕事をしているが、技術的なことはわからない

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274231636/
Chapter1 電気とは? ―電気回路の基礎知識
Chapter2 直流回路の考え方
Chapter3 交流回路の考え方
Chapter4 交流の主役 ―三相交流回路
Chapter5 電気の姿を知る ―電気計測
Chapter6 情報としての電気 ―音声信号回路
Chapter7 電気回路の集大成 ―電力系統
Chapter8 動力や化学など、さまざまな利用方法
Chapter9 カーボンニュートラルと電気
Chapter1 電気とは? ―電気回路の基礎知識
1 プラスからマイナス? ―電気の流れ
2 電気を流すための圧力 ―電圧
3 電気が流れる道と阻止するバリケード ―導体と絶縁体
4 電気回路のあらゆるシーンで登場する ―オ―ムの法則
5 電気が消費または発生する力と仕事 ―電力と電力量
6 常に一方通行?片側交互通行? ―直流と交流
7 親子か兄弟のような、とても近い関係 ―電気と磁気

Chapter2 直流回路の考え方
8 増えるか減るかイメージしよう ―直列接続と並列接続
9 回路を駆動する動力源 ―電圧源と電流源
10 複雑な回路もこれで解決 ―閉路方程式
11 大規模回路に適した実用性の高い手法 ―節点方程式
12 電気回路のテクニック(その1) ―電圧源と電流源の変換
13 電気回路のテクニック(その2) ―重ね合わせの理

Chapter3 交流回路の考え方
14 商用電源ってこんな波形 ―正弦波交流
15 交流波形の表し方 ―瞬時値と実効値
16 電流の変化を拒むコイル、電荷を蓄えるコンデンサー
17 電圧を自由に変換する交流の切り札 ―変圧器
18 ベクトルを扱うには ―極座標表示と複素数表示
19 ここが理解できれば交流はわかる ―交流電力の考え方

Chapter4 交流の主役 ―三相交流回路
20 交流送電の主役登場 ―三相交流
21 三相ならではのバリエーション ―スター結線とデルタ結線
22 キーワードは√3 ―三相交流の電圧・電流・電力
23 選ばれるには理由がある ―三相交流のメリット

Chapter5 電気の姿を知る ―電気計測
24 電気の姿を精密に捉える ―電気計測と誤差
25 知恵と工夫の塊 ―アナログ計器の構造と種類
26 うんちく?トリビア? ―ひずみ波を計測する際の注意点
27 電気代もこうして決まる ―電力と電力量の計測方法
28 対象に応じていろいろな方法がある ―抵抗値の計測
29 高電圧・大電流の味方 ―計器用変成器

Chapter6 情報としての電気 ―音声信号回路
30 音声信号は倍々ゲーム ―音声の強さを表すデシベル
31 電気と音の世界を橋渡しする ―マイクとスピーカー
32 コイルとコンデンサーの本領発揮 ―周波数フィルター回路
33 フィルター回路の応用 ―LC共振回路
34 音声信号処理の心臓部 ―増幅回路の使い方
35 音声信号を伝える定番 ―AMラジオとFMラジオ
36 世間のあたり前 ―2進数とデジタル信号、デジタル変換

Chapter7 電気回路の集大成 ―電力系統
37 電流戦争の勝者は? ―直流か交流か
38 大動脈から毛細血管へ ―送電線と配電線
39 地絡故障時の特性を決める中性点接地方式
40 電圧階級をまたいで自在に計算できる ―%インピーダンス法
41 あらゆるケースを想定して対処 ―電力系統の保護
42 電気の品質を決める重要ポイント ―周波数の維持
43 交流にも意外な弱点がある ―交流送電線の送電能力
44 電気の品質のもう1つの要 ―電圧調整の仕組み
45 現代の技術で復権し、交流の弱点を補う ―直流送電

Chapter8 動力や化学など、さまざまな利用方法
46 電力と動力の関係を知ろう ―電気の動力としての利用
47 他のエネルギーを電気エネルギーへ変換 ―発電の仕組み
48 現在は交流モーターが全盛 ―モーターの種類と特徴
49 電気の力で物流や人々の足を支える―鉄道
50 省エネの切り札となる魔法の熱源 ―ヒートポンプ
51 電気は化学の世界でも大活躍 ―電気化学
52 電気にしかできない匠の技 ―誘導加熱とマイクロ波加熱
53 電気利用の元祖 ―照明の仕組み
54 生活の隅々に行きわたる ―家電や情報機器への電源供給

Chapter9 カーボンニュートラルと電気
55 電気が地球を救う ―カーボンニュートラルと電気
56 電気だからできる脱炭素化 ―再生可能エネルギー
57 太陽光や風力発電の普及のカギを握る ―蓄電池
58 どうしても火力発電はなくせない ―火力発電の脱炭素化
59 VPP、スマ―トコニュニティ、そして直流給電

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