マイコン制御技術は、“ネット家電”の例に見るように、ネットワーク利用の集中管理、遠隔制御応用が今後の焦点です。企業技術者のみならず、家電販売/修理担当に至るまで、基本の理解は重要です。ロボコン競技会もレベルが向上し、教育現場ではPCをフル活用した制御講座も活発です。本書は、初級技術者を対象に、上記観点で図解中心に入出力制御や計測処理の基本を平易に解説するものです。基本デバイスとしてのPICマイコンや必須言語Javaの基礎から応用制御プログラムに至るまで、従来書がなかなか入門書たり得なかった点の克服にポイントを置いています。“マイコンとネットワーク”という視点の類書は少なく、電子工作に興味があるセミプロ技術者にも参考になります。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274504068/
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カラー口絵
第1編 PICマイコンの基礎と制御
第1章 PICマイコンの基礎
第2章 PICマイコンと実習基板
第3章 PICマイコンの制御プログラム
第2編 ネットワークとJavaの基礎
第4章 ネットワークの基礎
第5章 Javaの基礎
第3編 XPortの基礎と制御
第6章 Xportの基礎
第7章 XPortの汎用I/O制御
第8章 XPortのシリアル制御
第4編 クラウド型による遠隔制御
第9章 XportのLAN制御
第10章 Xportのインターネット制御
カラー口絵
・ネットワークの構成図
・実習基板のブロック図
・コントロール画面と実習
まえがき
第1編 PICマイコンの基礎と制御
第1章 PICマイコンの基礎
1.1 マイコンの役割
1.マイコンでの開発
2.マイコン開発の柔軟性
1.2 PICマイコンとは
1.PICマイコンのファミリと特徴
2.PICマイコン(8ビット)のシリーズ
3.PICマイコンのミッドレンジシリーズと特徴
1.3 PIC16F88の構造
1.PIC16F88のアーキテクチャ(構造)
2.PIC16F88のメモリ構造
3.PIC16F88の内蔵機能
4.PIC16F88の端子機能
1.4 マイコンの入出力インタフェース
1.5 入出力回路の基礎
1.入力回路の基本
2.出力回路の基本1(直接駆動回路)
3.出力回路の基本2(トランジスタの駆動回路1)
4.出力回路の基本3(トランジスタの駆動回路2)
1.6 A/D変換の基礎
1.A/D変換の動作原理
2.PIC16F88の内蔵A/D変換器
3.A/D変換回路の構造と変換時間
4.PIC16F88の分解能
5.逐次比較型A/D変換器と変換値
6.アナログ信号とA/D変換値
1.7 シリアル通信の基礎
1.SSP
2.AUSARTモジュール
3.AUSARTの構造
第2章 PICマイコンと実習基板
2.1 実習基板の構成
1.Main基板
2.Sub基板
2.2 実習基板の製作
1.使用部品
2.実習基板のプリントパターン図
3.実習基板の部品図
2.3 実習基板の回路図
1.Main基板の回路図
2.Sub基板の回路図
2.4 2系統の電源回路
2.5 基準電圧回路の設計
2.6 温度センサと増幅回路
1.温度センサの利用
2.オペアンプの増幅回路
3.実際の温度センサ回路
2.7 シリアル通信回路
1.PICマイコンとXportの信号レベル
2.Sub回路のシリアル通信回路
第3章 PICマイコンの制御プログラム
3.1 開発環境の構築
1.MPLAB IDEのダウンロード
2.MPLAB IDEのインストール
3.CCS-Cとは
4.CCS-C(PCM)の準備
5.CCS-C(PCM)のインストール
3.2 MPLAB(IDE)の利用
1.Projectn作成
2.ソースファイルの作成
3.Projectにソースファイルを登録
4.コンパイルと実行ファイル
3.3 C言語プログラムの構成
1.C言語の型
2.プリプロセッサ処理とは
3.プログラム処理の基本構成
3.4 基本的な入出力制御
1.宣言部のプログラム
2.LED点滅プログラム1(LED_R1点滅)
3.LED点滅プログラム2(LED_R1,R2とLED_G,Yの交互点滅)
4.LED点滅プログラム3(LED_R1,R2,G,Yの同時点滅)
5.スイッチによる条件制御(SW1:交互点滅,SW2:同時点滅,SW1,2:消灯)
3.5 応用的な入出力制御
1.宣言部のプログラム
2.USART受信割込みプログラム
3.Main関数部のプログラム
3.6 プログラムのシミュレーション
1.MPLAB SIMの起動
2.ブレークポイントの設定
3.ブレークポイントの管理
4.シミュレータの実行
5.応用プログラムの動作と確認
第2編 ネットワークとJavaの基礎
第4章 ネットワークの基礎
4.1 ネットワークの概要
1.TCP/IPインターネットモデル
2.各層のプロトコルと通信データ
3.ネットワークの接続形態
4.2 イーサネットとは
1.イーサネットの物理層
2.イーサネットのデータリンク層
3.イーサネットの信号
4.イーサネットのデータとパケット
4.3 イーサネットとIPアドレス
1.MACアドレスとARPプロトコル
4.4 ネットワーク層とトランスポート層
1.ネットワーク層(IP)
2.IPパケットとMACフレーム
3.トランスポート層(TCPとUDP)
4.TCPとUDPのデータ分割
4.5 TCPの接続方法
1.TCPのコネクション
2.ソケットとアプリケーション
4.6 アプリケーション層
1.通信用アプリケーション
2.WebブラウザとWebサーバ
3.Webページ内のプログラム処理
4.7 ネットワーク環境の構築
1.LAN環境
2.使用する無線ルータ
第5章 Javaの基礎
5.1 Javaとは
1.構造化プログラミングとオブジェクト指向プログラミング
2.オブジェクト指向プログラミングのメリット
3.オブジェクト指向プログラミングの四原則
4.Javaの動作環境
5.2 Java(JDK)のインストール
コラム:Java SEの種類と特徴
5.3 Javaの開発環境
1.Eclipseの導入
2.Eclipseの日本語化
5.4 eclipseの使い方
1.Eclipseの起動
コラム:eclipseのコードネーム
2.Eclipseでの開発
5.5 Java Appletの基礎
1.Java Appletの基本
2.Java Appletのプログラムソース
3.Java AppletとWebブラウザ
4.公開JREのプラグイン
第3編 Xportの基礎と制御
第6章 Xportの基礎
6.1 ネットワーク環境とXport
1.XPortの特徴
2.XPortの端子と信号レベル
3.XPortの有線LANシリーズ
4.Xportの無線LANシリーズ
6.2 Xportの制御構造
1.Javaを利用したXPortの利用
2.Java Appletを利用しないXPortの利用
6.3 DeviceInstallerの導入
6.4 DeviceInstallerの機能
1.デバイスの詳細
2.Webコンフィギュレーション
3.ブラウザの設定
4.アイコンの種類と機能
6.5 Webマネージャの設定
1.IPアドレスの設定確認
2.シリアル通信の設定確認
3.汎用I/O端子の入出力設定
第7章 Xportの汎用I/O制御
7.1 Java Appletの構造
1.Java Appletの基本
7.2 Java Appletの実用プログラム
1.基本プログラム
7.3 Xportの汎用I/O制御プログラム
1.Xportの汎用I/O制御プログラム
2.追加プログラムの説明
7.4 XportのWebファイル
1.アーカイバのダウンロード
2.Webファイル(.cob)の準備
3.Webファイル(.cob)の作成
4.Webファイル(.cob)の書込み
5.プログラム処理と実習基板の動作確認
7.5 LED画像の作成
第8章 Xportのシリアル制御
8.1 Xportのシリアル制御プログラム
1.Xportのシリアル制御プログラム
2.追加変更プログラムの内容
8.2 XportのWebファイル
1.Webファイル(.cob)の準備
2.Webファイル(.cob)の作成
3.Webファイル(.cob)の書込み
4.プログラム処理と実習基板の動作確認
第4編 クラウド型による遠隔制御
第9章 XportのLAN制御
9.1 Xportの集中制御
1.コントロール画面(Webページ)の作成
9.2 Webサーバのアプリケーション
1.Webサーバ(パソコン)のアプリケーションソフト
2.Webサーバ(パソコン)からの通信テスト
9.3 LANを利用したクラウド型制御
1.クライアントからの接続テスト
2.実習基板の動作確認
第10章 Xportのインターネット制御
10.1 ネットワーク環境の概要
10.2 DNSとダイナミックDNS
1.DNSとは
2.ダイナミックDNS(DDNS)とは
10.3 ダイナミックDNSの登録
1.BUFFALOダイナミックDNSの登録
10.4 ルータの設定
1.ダイナミックDNSの設定確認
2.無線ルータの中継処理
10.5 Webページの変更とアップロード
1.Control.htmlの変更
2.Webページのアップロード
10.6 インターネットを利用したクラウド型制御
1.クライアントからの接続テスト
2.実習基板の動作確認
参考文献/写真・資料
索 引
動作確認