化学分野の主要基礎科目である「無機化学」に関して、平易な本文とわかりやすい図表を用いて、基本となる考え方、用語をていねいに解説している。
量子化学の概念をベースに今までにない視点からまとめることで、学生が基礎を十分に理解でき、さらに、その後のさまざまな応用分野の研究に取り組むための下地となる知識を確実に身につけることができる構成となっている。
また、演習問題が充実しているので、教員にとっても非常に教えやすい本格的なテキスト。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274209215/
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第1章 元素と周期律
第2章 化学結合
第3章 固体の化学
第4章 溶液の化学
第5章 典型金属の化学
第6章 非金属元素の化学
第7章 遷移金属元素の化学
第8章 遷移金属錯体の化学
第9章 有機金属錯体の化学
第10章 錯体触媒の化学
第11章 生物無機化学
第1章 元素と周期律
1.1 原子の構造の歴史
1.2 量子力学
1.3 電子の軌道と量子数
1.4 周期表
第2章 化学結合
2.1 分子を形成する結合−共有結合と配位結合−
2.2 分子・原子集合体を形成する結合−イオン結合,金属結合,水素結合,ファンデルワールス結合−
2.3 超原子価結合
2.4 化学結合論(古典的取り扱い)
第3章 固体の化学
3.1 結晶構造
3.2 結晶の不完全性
3.3 非晶質固体
3.4 格子振動と熱的性質
3.5 固体の電子構造と電気伝導
3.6 光学的性質
3.7 誘電的性質
3.8 磁気的性質
第4章 溶液の化学
4.1 溶媒
4.2 化学平衡
4.3 酸と塩基の定義
4.4 酸化と還元
第5章 典型金属の化学
5.1 s-ブロック元素
5.2 p-ブロック元素
第6章 非金属元素の化学
6.1 水素
6.2 13族元素
6.3 14族元素(C,Si,Ge)
6.4 15族元素(N,P,As,Sb)
6.5 16族元素(O,S,Se,Te,Po)
6.6 17族元素(F,Cl,Br,I)
6.7 18族元素(He,Ne,Ar,Kr,Xe)
第7章 遷移金属元素の化学
7.1 d-ブロック元素(第一遷移系列,第二遷移系列,第三遷移系列)
7.2 f-ブロック元素(ランタノイド系列,アクチノイド系列)
第8章 遷移金属錯体の化学
8.1 配位化合物の命名
8.2 錯体の配位数と構造
8.3 異性現象
8.4 配位結合
8.5 錯体の性質
8.6 錯体の電子スペクトル
8.7 錯体の磁性
8.8 錯体の安定性
8.9 錯体の反応
8.10 特殊な結合
第9章 有機金属錯体の化学
9.1 有機金属錯体の結合と電子状態
9.2 カルボニル錯体
9.3 ホスフィン錯体
9.4 アルケン錯体
9.5 アルキル錯体
9.6 カルベン錯体
9.7 有機金属錯体の反応
第10章 錯体触媒の化学
10.1 錯体触媒とは
10.2 有機金属錯体触媒
10.3 オレフィンの重合反応
10.4 ウィルキンソン触媒
10.5 ベンゼンの水素化反応
10.6 ヒドロホルミル化反応
10.7 アンモニア合成
10.8 光エネルギー変換とその利用
第11章 生物無機化学
11.1 生命と必須元素
11.2 銅
11.3 鉄
11.4 亜鉛
11.5 コバルト
11.6 マンガン
11.7 薬と金属錯体