本書は、日本放射線技術学会監修の実務書シリーズである「放射線技術学スキルUPシリーズ」の1冊であり、同シリーズとしては2冊目にあたる。
救命救急の際の撮影法に関する技術と知識を網羅してあり、標準的な撮影法が確立されていない救急撮影に関して、日本放射線技術学会が監修した、今までにない実務書。
また、日本救急撮影技師認定機構が、2011年3月に1回目の認定試験を行う予定の、「救急撮影技師認定試験」にも対応した内容をまとめてある。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274209826/
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第1章 救急医療における画像診断学の理論
第2章 救急撮影法概論
第3章 頭部・脊椎救急撮影法
第4章 胸部の救急検査
第5章 心血管救急撮影法
第6章 腹部・骨盤救急撮影法
第7章 四肢救急撮影法
第8章 小児救急撮影法
第9章 モダリティー別テクニカルポイント
付録 日本外傷学会損傷分類
第1章 救急医療における画像診断学の理論
1・1 概 要
1・2 画像診断の臨床における展開
1・2・1 全身症状の安定化に必要な画像診断
1・2・2 存在および部位診断
1・2・3 腹部臓器損傷の質的診断
1・2・4 出血を止めるためのIVR
1・3 まとめ
第2章 救急撮影法概論
2・1 救急医療について
2・2 救急医療体制とその構成
2・2・1 初期救急医療体制
2・2・2 二次救急医療体制
2・2・3 三次救急医療体制
2・3 緊急度と重傷度
2・4 緊急医療システムの問題点
2・5 救急画像診断と放射線技術
2・5・1 Primary surveyにおける画像診断
2・5・2 Secondary surveyにおける画像診断
2・6 チーム医療における診療放射線技師のありかた
2・7 まとめ
第3章 頭部・脊椎救急撮影法
3・1 頭部・脊椎外傷撮影法総論
3・1・1 概要
3・1・2 頭部外傷の分類と特徴
3・1・3 顔面外傷
3・1・4 脊髄損傷
3・1・5 まとめ
3・2 頭部・脊椎外傷撮影法各論
3・2・1 頭部外傷
〔1〕はじめに
〔2〕頭蓋内圧亢進の原因検索(血腫の形成)
〔3〕頭蓋内圧亢進の原因検索(急性脳腫脹)
〔4〕代謝異常に関わる所見の検索
〔5〕感染徴候の検索
〔6〕外傷性SAH
〔7〕外傷性内頚動脈損傷
3・2・2 顔面外傷
〔1〕はじめに
〔2〕顔面の血管損傷
〔3〕眼窩骨折
3.2.3 脊髄損傷
〔1〕はじめに
〔2〕多発外傷時の頚部損傷検索
〔3〕椎骨動脈損傷
参考文献
第4章 胸部の救急撮影
4・1 胸部救急撮影概論
4・1・1 胸部X線撮影の意義
4・1・2 胸部X線撮影の注意点
4・1・3 胸部超音波検査の注意点
4・1・4 胸部CT検査の注意点
4・1・5 胸部血管造影検査の注意点
4・2 胸部疾患の撮影
4・2・1 内因性疾患患者の胸部X線撮影
4・2・2 内因性疾患患者の胸部CT撮影
4・2・3 各種内因性疾患の撮影
〔1〕肺動脈血栓感染症
〔2〕深部静脈血栓症
〔3〕胸 水
〔4〕心嚢液貯留(心タンポナーゼ)
〔5〕肺水腫
〔6〕無気肺
4・3 胸部外傷の撮影
4・3・1 外傷患者の胸部X線撮影
4・3・2 外傷患者の胸部CT撮影
4・3・3 外傷患者の超音波診断
4・3・4 各種胸部外傷の撮影
〔1〕大動脈損傷
〔2〕心損傷
〔3〕気 胸
〔4〕血 胸
〔5〕肺損傷
〔6〕気管・気管支損傷
〔7〕横隔膜損傷
〔8〕胸骨・肋骨骨折
第5章 心血管救急撮影法
5・1 概 要
5・2 疾患総論
5・2・1 はじめに
5・2・2 虚血性心疾患の画像診断
5・2・3 急性心筋梗塞
5・2・4 不安定狭心症
5・2・5 急性心不全
5・2・6 その他の疾患
5・3 虚血性心疾患の画像診断法
5・3・1 冠状動脈造影法
〔1〕AHAによる冠状動脈の分類と解剖
〔2〕冠状動脈の撮影技術
〔3〕定量的冠状動脈造影法
5・3・2 血管内超音波法
〔1〕原理と走査方式
〔2〕冠状動脈の定性評価と定量評価
〔3〕PCIへの応用
5・3・3 左心室造営法
〔1〕撮影条件とポジション
〔2〕評 価
5・3・4 心エコー法
〔1〕壁運動評価
〔2〕壁運動評価断面の描出法
〔3〕ASE左室壁16分割と冠動脈潅流領域
〔4〕症 例
5・3・5 核医学検査法
〔1〕心筋壊死シンチグラフィ
〔2〕緊急心筋血流イメージング
〔3〕脂肪酸イメージング
5・4 急性冠症候群に対する再灌流療法
5・4・1 冠動脈内血栓溶解療法
5・4・2 経費的冠動脈形成術
5・4・3 PCIの流れと治療デバイス
〔1〕バルンカテーテル
〔2〕STENT
〔3〕方向性粥種切除術
〔4〕Rotablator
参考文献
第6章 腹部・骨盤救急撮影法
6・1 腹部・骨盤外傷撮影法総論
6・1・1 多発外傷患者における優先順位の存在
6・1・2 実質臓器損傷と出血の描出
〔1〕腹部長音波検査
〔2〕腹部単純X線撮影
〔3〕腹部CT撮影
〔4〕腹部血管造影
6・1・3 管腔臓器損傷とフリーエアの描出
6・2 腹部・骨盤外傷撮影法各論
6・2・1 肝外傷
〔1〕肝外傷の病態
〔2〕各モダリティの特徴と検査目的
〔3〕撮影法
6・2・2 脾臓損傷
〔1〕単純X線撮影
〔2〕超音波検査
〔3〕CT検査
〔4〕血管造影検査・TAE
6・2・3 膵外傷
〔1〕超音波検査
〔2〕CT検査
〔3〕内視鏡的逆行性膵管造影検査
〔4〕MRI検査
6・2・4 腎・尿路系損傷
〔1〕腎損傷
〔2〕尿管損傷
〔3〕膀胱損傷
〔4〕尿道損傷
6・2・5 腹部大動脈瘤破裂
〔1〕治療手段の決定因子
〔2〕腹部大動脈瘤破裂撮影のポイント
6・2・6 横隔膜損傷
〔1〕受傷機転
〔2〕横隔膜損傷の画像診断
6・2・7 腹部鋭的損傷
〔1〕鋭的損傷の分類
〔2〕刺 創
〔3〕切 創
〔4〕銃 創
〔5〕杙 創
〔6〕鋭的損傷の画像診断
〔7〕腹部単純撮影
〔8〕CT撮影
6・2・8 骨盤骨折
〔1〕骨盤の解剖
〔2〕骨盤骨折の分類
〔3〕検査手順
6・2・9 消化管損傷
〔1〕臓器損傷
〔2〕消化管損傷の画像診断
6・2・10 遅発性続発症
〔1〕膿瘍およびその他の貯留液
〔2〕胆汁腫(biloma)
〔3〕仮性動脈瘤
〔4〕動門脈瘻(AP shunt)
〔5〕小腸狭窄
6・3 腹部疾患撮影法総論
6・3・1 概要
6・3・2 救命救急施設における腹部疾患
6・3・3 腹部疾患の画像診断
〔1〕急性腹症
〔2〕吐血・下血(消化管出血)
〔3〕消化管内異物
〔4〕まとめ
6・4 腹部疾患撮影法各論
6・4・1 腹痛(急性腹症)
〔1〕画像検査手順
〔2〕腹部単純X線撮影
〔3〕超音波検査
〔4〕CT検査
〔5〕血管造影・IVR
〔6〕透視検査・non vascular IVR
〔7〕MRI検査
6・4・2 腸閉塞(イレウス)
〔1〕腸閉塞(イレウス)の分類
〔2〕画像検査手順
〔3〕腹部単純X線撮影
〔4〕超音波検査
〔5〕CT検査
〔6〕MRI検査
6・4・3 吐血・下血(消化管出血)
〔1〕吐 血
〔2〕下 血
6・4・4 消化管穿孔
〔1〕腹部単純撮影
〔2〕上部消化管造影
〔3〕下部消化管造影
〔4〕CT撮影
〔5〕超音波検査
〔6〕穿孔部位別分類
6・4・5 急性膵炎
〔1〕診断と治療
〔2〕画像診断
6・4・6 異 物
〔1〕対腔内異物
〔2〕組織・実質臓器内異物
〔3〕その他の異物
6・4・7 閉塞性動脈硬化症
〔1〕超音波検査
〔2〕単純X線撮影
〔3〕CT検査
〔4〕MRI
〔5〕血管撮影
6・4・8 急性虫垂炎
〔1〕画像診断
6・4・9 腎・尿管結石
〔1〕結石の部位別名称
〔2〕結石の症状
〔3〕結石の検査
〔4〕尿路結石の種類
〔5〕尿路結石と誤認する陰影
参考文献
第7章 四肢救急撮影法
7・1 概 要
7・2 四肢外傷
7・2・1 軟部組織損傷
〔1〕皮膚損傷
〔2〕筋,腱損傷
〔3〕血管損傷
〔4〕靱帯損傷
7・2・2 捻挫と脱臼
〔1〕捻挫と靱帯損傷
〔2〕脱臼と亜脱臼
7・2・3 骨折
7・3 四肢骨折の合併症
7・3・1 脂肪塞栓症候群(fat embolism syndrome)
7・3・2 区画症候群(compartment syndrome)
7・3・3 播種性血管内凝固症候群(DIC)
7・3・4 深部静脈血栓症(血栓性静脈炎),肺塞栓症
7・3・5 挫滅(圧挫)症候群(crush syndrome)
第8章 小児救急撮影法
8・1 概要
8・2 小児への対応の仕方
8・2・1 小児への年齢別対応
〔1〕A群:新生児〜乳児期
〔2〕B群:幼児期
〔3〕C群:幼児期
〔4〕D群:学童期低学年
〔5〕E群:学童期高学年〜思春期
8・3 急性腹症の画像診断の進め方
8・3・1 小児の急性腹症の特徴
8・3・2 腹部単純撮影
〔1〕腹部単純撮影時の注意点
〔2〕腹部単純撮影の目的
8・3・3 超音波検査
〔1〕超音波検査の位置づけ
〔2〕超音波検査が特に有用な疾患
〔3〕超音波検査の注意点
〔4〕超音波検査の患児の鎮静
8・3・4 CT検査
〔1〕CT検査の特徴
〔2〕CT検査の読影とポイント
〔3〕CT検査の注意点
8・3・5 消化管造影
〔1〕上部消化管造影の注意点
〔2〕注腸造影検査の注意点
〔3〕腸重積の治療の進め方
8・4 まとめ
参考文献
第9章 モダリティ別テクニカルポイント
9・1 単純X線撮影
9・1・1 はじめに
9・1・2 初期診断における単純X線撮影機器
9・1・3 重傷救急の特徴と基本的撮影技術
〔1〕基本的事項
〔2〕外傷における単純X線撮影
〔3〕内因性疾患における単純X線撮影
9・1・4 撮影関連機器
〔1〕computed tomography(CR)
〔2〕散乱線除去用グリッド
9・1・5 救急診断と画像ネットワーク
9・1・6 まとめ
9・2 CT撮影
9・2・1 はじめに
9・2・2 アーチファクトについて
9・2・3 部位別のCT撮影法
〔1〕頭 部
〔2〕頚 部
〔3〕胸 部
〔4〕腹 部
9・2・4 まとめ
9・3 血管造影
9・3・1 はじめに
9・3・2 血管撮影時の放射線技師の役割
9・3・3 血管造影およびIVRの適用
9・3・4 血管像対象患者の扱い
9・3・5 撮影技術
〔1〕撮影装置
〔2〕撮 影
〔3〕透 視
9・3・6 アーチファクト
〔1〕ミスレジストレーションアーチファクト
〔2〕ハレーション
9・3・7 造影剤
9・4 MRI撮影
9・4・1 はじめに
9・4・2 検査を行う前に
9・4・3 部位別のMRI撮影テクニック
〔1〕頭 部
〔2〕脊 髄
〔3〕腹 部
9・4・4 まとめ
9・5 超音波検査
9・5・1 はじめに
9・5・2 超音波装置の特徴
9・5・3 FAST
9・5・4 血流の観察
〔1〕腹 部
〔2〕頭 部
9・6 RI検査
9・6・1 はじめに
9・6・2 RI検査が有用であった症例
〔1〕肺塞栓症
〔2〕消化管出血
〔3〕Meckel憩室
付録 日本外傷学会臓器損傷分類2008
「日本外傷学会臓器損傷分類2008」記載に関する共通事項
肝損傷分類2008
脾損傷分類2008
膵損傷分類2008
腎損傷分類2008
消化管損傷分類2008
間膜・小網・大網損傷分類2008
胸郭損傷分類2008
気管・気管支損傷分類2008
肺損傷分類
横隔膜損傷分類
心損傷分類
大血管損傷分類
骨盤損傷分類
Appendixおよび損傷部の区域一覧
臓器損傷分類一覧
索 引