「システム工学」を学ぶ大学生のための教科書。汎用的な手法について定性的な解決法を解説します。
これまで発行されてきた既刊のシステム工学の教科書は、理論の解説のみに偏った書籍がほとんどでした。本書は、社会現場のニーズに沿ったグローバルスタンダードなシステムエンジニアリングを軸に据えた汎用性の高い内容構成になっており、基本的なツールや理論の説明だけでなく、それらが実社会でどのように使われ、どう役立たせるかという実践的な視点で解説しています。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274210921/
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1章 システム工学の概要
2章 発想法
3章 問題構造分析法
4章 問題解決プロセス
5章 システムの要求定義
6章 システムの機能設計
7章 システムの評価法
1章 システム工学の概要
1 システム
2 システムのアーキテクチャ
3 システム工学
4 システムのライフサイクル
5 システム工学で用いる主な手法
2章 発想法
1 集団でアイディアを発想するための方法,ブレインストーミング
1 一般的なルール
2 メンバー構成
3 司会者の役割
4 会議運営の方法
2 チェック項目を用いた発想支援
3 図解によるアイディア発想支援
1 K-J 法
2 マインドマップ
3章 問題構造分析法
1 グラフ理論
1 基本用語
2 グラフの表現
2 ISM
1 ISMモデルの計算手順
2 レベル分割に使われるアルゴリズム
3 ISMの適用例
4 ISM法の適用上の注意事項
4章 問題解決プロセス
1 Pahl&Beitzのシステムズアプローチ
1 システムの検討
2 目標の設定
3 システムのシンセシスとアナリシス
4 システムの評価と決定
2 Pahl&Beitzの製品計画アプローチ
1 現状分析
2 探索戦略の策定
3 製品アイディアの発見
4 製品アイディアの選択
5 製品の定義と明確化と具体化
3 IEEE 1220-2005によるシステムズアプローチ
1 要求分析
2 要求の妥当性確認
3 機能分析
4 機能の検証
5 シンセシス
6 設計検証
4 問題解決のための考え方
1 各種アプローチについての整理
2 V-modelにもとづく問題解決プロセスの考え方
5章 システムの要求定義
1 要求分析・定義
1 視点の設定
2 目的の分析・設定
3 現状分析
4 ニーズ分析と分類
5 目的とニーズの検証と妥当性確認
6 要求項目リストの作成
2 目標設定
1 目標分析
2 システム化の対象範囲の明確化と要求項目リストの作成
3 目標の文書化
3 検証と妥当性確認のための計画
1 評価項目の決定
2 評価シートの作成
6章 システムの機能設計
1 品質機能展開を用いた設計プロセス
2 要求項目から要求品質への変換
3 要求品質から品質要素に変換
4 重点項目となる品質要素の決定
1 品質表の作成
2 要求品質に対する重要度の設定
3 品質企画に関する比較分析の設定
4 品質企画に関する企画の設定
5 要求品質ウェートの計算
6 品質要素ウェートの計算
5 機能構造の作成
6 代替案から設計案の作成
7章 システムの評価法
1 システムの評価 −目的,時期,方法−
1 品質の評価
2 経済性の評価
3 提供時期と量(Delivery,開発期間と製造能力)の評価
4 評価の手順
2 評価技法
3 関連マトリックス法
4 一対比較法
1 一対比較法を利用した評価
2 一対比較法の特徴
3 一対比較法の応用例
5 階層化意思決定法(AHP)
1 AHPの手順
2 AHPの特徴
6 経済性の評価
1 回収期間法
2 正味現在価値(NPV)
3 内部収益率(IRR)
7 多目的システムの評価
8 テクノロジー・アセスメント(技術の社会影響評価)
9 環境アセスメント(環境影響評価)