電験二種の問題を解く際に最も多く使うのは、電験三種でも多用してきた複素数、三角関数、一次・二次方程式などの数学と、直線運動、回転体の運動方程式、熱力学などの物理です。本書では、これらを基本に立ち返って解説し、復習をしながらより確かな知識を構築していきます。そのうえで、電験二種の問題を解くために必要となる微分・積分、ラプラス変換、フーリエ級数などの新たな知識を上乗せしていき、電験三種とのギャップを埋めて、効果的に学習が進められるようにしています。
また、解説のテーマごとに、数学・物理が深くかかわる過去問題を例題としてとりあげることで、実践的な解法を学ぶことができ、電験二種の受験へスムーズに移行できます。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274505096/
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第1章 比例・反比例
第2章 一次・二次方程式と部分分数分解
第3章 弧度法と三角関数
第4章 複素数の基礎と正弦波交流の取り扱い
第5章 微分と極大・極小
第6章 積 分
第7章 SI単位系
第8章 運動の法則
第9章 平均値,実効値
第10章 正弦波交流の電力
第11章 共振現象
第12章 ベクトル軌跡
第13章 フーリエ級数
第14章 微分方程式の基礎
第15章 ラプラス変換
第16章 伝達関数,ブロック線図
第17章 制御系
第18章 電気化学・熱力学
・まえがき
■第1章 比例・反比例
1.1 比例関係
1.1.1 いろいろな比例関係の表現方法
1.1.2 比例配分
1.1.3 例 題
1.2 反比例関係
1.2.1 いろいろな反比例関係の表現方法
1.2.2 反比例配分
1.2.3 例 題
■第2章 一次・二次方程式と部分分数分解
2.1 一次方程式
2.1.1 連立一次方程式
2.1.2 連立一次方程式の立て方
2.1.3 例 題
2.2 二次方程式
2.2.1 二次方程式の根の公式の導出
2.2.2 二次方程式を解く場合の留意点
2.2.3 例 題
2.3 部分分数分解
2.3.1 部分分数分解の手順
2.3.2 重根がある場合の取り扱い
2.3.3 例 題
■第3章 弧度法と三角関数
3.1 弧度法による角度の表示
3.2 三角関数
3.2.1 三角関数の定義
3.2.2 三角関数の基本的な性質
3.2.3 加法定理と応用
3.2.4 例 題
■第4章 複素数の基礎と正弦波交流の取り扱い
4.1 複素数の基礎
4.1.1 複素数とベクトル
4.1.2 複素数の四則演算
4.1.3 例 題
4.2 正弦波交流の取り扱い
4.2.1 正弦波交流の複素記号表示
4.2.2 複素電力
4.2.3 例 題
■第5章 微分と極大・極小
5.1 微 分
5.1.1 微係数,導関数
5.1.2 微分の基本公式
5.1.3 微分の基本定理と公式の拡張
5.1.4 例 題
5.2 極大・極小
5.2.1 高次導関数
5.2.2 極大・極小と最大・最小
5.2.3 極大点・極小点の条件
5.2.4 例 題
■第6章 積 分
6.1 不定積分
6.1.1 不定積分とは
6.1.2 微分公式から導く不定積分の基本公式
6.1.3 積分の基本定理(実計算で使う重要テクニック)
6.2 定積分
6.2.1 定積分とは
6.2.2 例 題
■第7章 SI単位系
7.1 SI単位系
7.1.1 SI単位系と構成
7.1.2 以前に用いていた単位とSI単位との関係
7.1.3 力,仕事,エネルギーの関係
7.1.4 例 題
■第8章 運動の法則
8.1 運動の基本法則
8.1.1 運動の3法則
8.1.2 運動エネルギー
8.1.3 例 題
8.2 直線運動・回転運動
8.2.1 運動量と力積
8.2.2 等速円運動
8.2.3 回転体の運動の諸量と基本方程式
8.2.4 例 題
■第9章 平均値,実効値
9.1 平均値,実効値
9.1.1 平均値,実効値の定義
9.1.2 正弦波交流の平均値,実効値
9.1.3 全波整流波形,半波整流波形の平均値,実効値
9.1.4 例 題
■第10章 正弦波交流の電力
10.1 正弦波交流の瞬時電力・電力
10.1.1 直流電力とエネルギーの伝達
10.1.2 正弦波交流の瞬時電力
10.1.3 三相交流の瞬時電力
10.1.4 電力ベクトル
10.1.5 例 題
■第11章 共振現象
11.1 直列共振・並列共振
11.1.1 RLC直列接続回路
11.1.2 直列共振
11.1.3 RLC並列接続回路と共振
11.1.4 例 題
■第12章 ベクトル軌跡
12.1 直線の軌跡・円の軌跡
12.1.1 ベクトル軌跡とは
12.1.2 直線の軌跡
12.1.3 直線ベクトルの逆ベクトル軌跡
12.1.4 例 題
12.2 ベクトル軌跡のいろいろな応用
12.2.1 ブリッジ回路のベクトル軌跡
12.2.2 電力円線図
■第13章 フーリエ級数
13.1 級 数
13.1.1 数列と級数
13.1.2 2項定理
13.1.3 例 題
13.2 フーリエ級数の基礎
13.2.1 フーリエ級数の定義
13.2.2 フーリエ係数の求め方
13.2.3 例 題
13.3 ひずみ波交流
13.3.1 ひずみ波交流の瞬時値表現と実効値
13.3.2 ひずみ波交流の電力と総合力率
13.3.3 例 題
■第14章 微分方程式の基礎
14.1 微分方程式の基礎
14.1.1 変数分離形微分方程式の解き方
14.1.2 1階一次微分方程式の解き方
14.1.3 例 題
■第15章 ラプラス変換
15.1 ラプラス変換の定義と公式
15.1.1 ラプラス変換の定義
15.1.2 ラプラス変換の基本公式
15.1.3 例 題
15.1.4 ラプラス変換による微分方程式の解き方
15.1.5 例 題
■第16章 伝達関数,ブロック線図
16.1 伝達関数
16.1.1 制御系の伝達関数とは
16.1.2 周波数伝達関数
16.1.3 例 題
16.2 ブロック線図
16.2.1 ブロック線図の構成要素
16.2.2 ブロック線図の等価変換
16.2.3 例 題
■第17章 制御系
17.1 制御系の過渡応答
17.1.1 制御系の伝達関数の形
17.1.2 一次遅れ要素の極と過渡応答
17.1.3 二次遅れ要素の極と過渡応答
17.1.4 例 題
17.2 制御系の安定条件と判別法
17.2.1 安定の意味
17.2.2 特性方程式と安定条件
17.2.3 ラウス・フルビッツの安定判別法
17.2.4 例 題
17.3 ナイキストの安定判別法
17.3.1 ナイキスト線図
17.3.2 ナイキストの安定判別法
17.3.3 ゲイン余裕,位相余裕
17.3.4 例 題
■第18章 電気化学・熱力学
18.1 電気化学
18.1.1 物質量1モルとは
18.1.2 ファラデーの法則
18.1.3 例 題
18.2 熱力学
18.2.1 熱力学の基礎用語・法則
18.2.2 蒸気の発生と状態変化
18.2.3 蒸気タービン発電の熱サイクル
18.2.4 ガスタービン発電の熱サイクル
18.2.5 例 題
・索 引