本書の序文より
● この本はこれから漆工芸を勉強される人たちにはもちろん、現在漆工芸に従事している方々にもきっと役立つものであると思います。……重要無形文化財保持者 増村益城
● 佐々木氏は伝統技法の調査を幅広く続けられ、個々の技術を納得するまで追究して倦むことがなかった。この体験から滲み出ている一言一句は、単なる解説には見られない説得力がある。……東京国立博物館漆工室長 荒川浩和
古来よりわれわれの生活に溶け込み愛用されてきた漆器は、長い歳月を経てもその美しさを失うことがない。本書は、永く受け継が
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274050312/
正誤表やDLデータ等がある場合はこちらに掲載しています
1章 漆について
(漆について 漆の採取 漆工芸に用いられる漆 塗料としての漆の性質 漆かぶれ)
2章 漆芸の流れ
(古代の漆芸 上代の漆芸 中世の漆芸 近世の漆芸 現代の漆芸)
3章 漆塗の素地
(木材 竹 紙 布 皮革 金属 陶磁 プラスチック)
4章 塗りの技法
(漆塗りの設備と用具 漆を扱う基本 塗りの技法)
5章 加飾の技法
(蒔絵の用具と材料 漆絵 箔絵 平文 螺鈿 沈金 蒟醤 存星 堆朱 彫木彩漆)
6章 変わり塗りの技法
(絞漆を用いたもの 植物の種子や葉を用いたもの 布や紙を用いたもの 塗りを利用したもの 蒔絵を用いたもの 石目肌にするもの 卵殻貼り 錆を用いたもの 型を用いたもの 墨流しを応用したもの 貫入を応用したもの その他変わり塗り)
7章 生活の中の漆工芸
(各地の漆器と特長 津軽塗り 秀衡塗り 会津塗り 村上堆朱 高岡彫り 輪島塗り 山中塗り 越前塗り 若狭塗り 春慶塗り 京塗り 香川漆器 八雲塗り 籃胎漆器 琉球漆器 その他の生産地 漆器の手入れ 現代に生きる漆器)
漆芸を学ぶ人のための参考書