太陽光発電設備と商用電力系統をつなぐ「系統連系」へのニーズが高まり、系統連系数は増加しています。
しかしながら、現場における系統連系に対する知識はまだ乏しく、電力会社での連系協議では素朴な質問が多く見受けられ、また、各種の「系統連系講習会」においても受講者が多数集まるものの、配電方式の基本理解がなされていないといった現状もあります。
本書はこうした状況を踏まえ、現場技術者が系統連系の実務を行う上で必要な技術要件について概説し、その一助を為す書籍として企画・発行するものです。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274217678/
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1章 地球温暖化と固定価格買取制度−ここから始まった−
2章 太陽光発電(基礎編)−空に太陽がある限り−
3章 配電設備−配電設備は生きている−
4章 配電システムと系統連系−連系が始まった−
5章 太陽光発電(応用編)−太陽光発電の頭脳 PCS−
6章 技術基準とガイドライン−基準を読み込む−
7章 Q&A集
1章 地球温暖化と固定価格買取制度−ここから始まった−
1−1 地球温暖化−残された時間は30年−
1−2 地球温暖化−地球の中は赤外線こたつ状態−
1−3 再生可能エネルギーが地球を救う
1−4 大幅普及へ−余剰買取から固定価格買取制度へ−
1−5 太陽光は20年−固定価格買取制度−
1−6 国が確認−設備認定の要件−
1−7 ちょっと待った−設備認定の厳格化−
1−8 目が離せない−固定価格買取制度の運用見直し(1)−
1−9 まだまだあるぞ−固定価格買取制度の運用見直し(2)−
1−10 空押さえは許さない−固定価格買取制度の運用見直し(3)−
2章 太陽光発電(基礎編)−空に太陽がある限り−
2−1 太陽からのプレゼント−太陽光発電の基礎−
2−2 最適条件がある−太陽電池の特性−
2−3 いろいろあります−太陽電池−
2−4 太陽電池は三段階−セル・モジュール・アレイ−
2−5 アレイから太陽光発電システムへ
2−6 屋根か大地か壁か−太陽光発電の据付け−
2−7 いよいよ連系だ!−太陽光発電のシステム−
2−8 モジュール以外も大切−太陽光発電を構成するもの−
2−9 一番気になる−太陽光の発電量−
2−10 これで安心−関連法規と認証制度−
3章 配電設備−配電設備は生きている−
3−1 配電電圧に歴史あり
3−2 いろいろあるぞ!−低圧配電方式−
3−3 高圧系統の主役−非接地三相3線式−
3−4 日本の配電ネットワーク−高圧配電系統の構成−
3−5 先人の知恵−配電線の系統構成と送電容量−
3−6 世界に誇る−配電系統の品質−
3−7 いろいろに合体だ!−配電設備−
3−8 太陽光も出てきた−配電線故障の実態−
3−9 案外難しい−配電線の保護−
3−10 何を協調するか?−保護協調−
3−11 難しくなってきた−電圧調整(1)−
3−12 方式いろいろ−電圧調整(2)−
3−13 配電自動化に向けて−まずは順送式故障区間検出方式−
3−14 配電自動化の夢−スマートグリッドへ−
3−15 飛躍的な信頼度向上−配電総合自動化(1)−
3−16 さらにこれだけできる−配電総合自動化(2)−
3−17 明かりがちらちら−フリッカ現象−
3−18 波形が歪む−高調波と瞬時電圧低下−
3−19 自己責任で−高調波の抑制−
3−20 分散型電源の時代がやってきた
4章 配電システムと系統連系−連系が始まった−
4−1 連系には容量と電圧の区分がある
4−2 系統と同一が基本−電気方式−
4−3 系統連系時に要求される技術的要件の全体像
4−4 意外に複雑−系統連系と力率−
4−5 低圧も高圧も基本は同じ−系統連系時の力率−
4−6 ベクトルを確認−力率計算の例−
4−7 維持義務がある−連系系統の電圧変動−
4−8 無効電力で電圧を調整−SVCとは何か−
4−9 0.3秒の世界−瞬時電圧低下対策−
4−10 課題は何か−まず単独運転時の安全確保−
4−11 課題は何か−電気事故時の対応−
4−12 課題は何か−電力品質の確保−
4−13 どう対応するか−故障対策と事故対策−
4−14 どう対応するか−単独運転防止装置−
4−15 どう対応するか−多数台連系時の単独運転検出−
4−16 どう対応するか−保安確保の要件−
4−17 分散型電源の事故時運転継続(FRT)機能
4−18 配電システムからの視点(1)−配電線の電圧上昇問題−
4−19 配電システムからの視点(2)−単独運転時の系統保護問題−
4−20 今そこにある−需給バランス問題−
4−21 期待が大きい−蓄電池−
4−22 再確認−保護装置整定の注意事項−
4−23 計算例1−高調波電流の計算−
4−24 計算例2−連系時の短絡電流と限流リアクトルの計算−
4−25 計算例3−連系時の各種インピーダンスと瞬時電圧低下−
5章 太陽光発電(応用編)−太陽光発電の頭脳 PCS−
5−1 インバータにコンバータ−パワーコンデショナの役割−
5−2 漏れ電流が課題−パワーコンデショナの回路方式−
5−3 いろいろあるぞ−パワーコンデショナの基本動作−
5−4 この機能がすごい−出力停止・最大電力・単独運転防止−
5−5 どう調整するか−電圧調整機能とその他の機能−
5−6 自立するにも条件がある−停電時の自立運転−
5−7 しっかりチェック−パワーコンデショナの選定−
5−8 やることがいっぱい−太陽光発電導入の流れ−
5−9 日光が大好き−太陽光発電システムの設置箇所−
5−10 モジュール構成の検討−太陽光発電の電気設計(1)−
5−11 付属物もいろいろ−太陽光発電の電気設計(2)−
5−12 意外と大切−接地工事−
5−13 点検も必要−太陽光発電の安全確保−
5−14 電圧型インバータと電流型インバータ[参考]
6章 技術基準とガイドライン−基準を読み込む−
6−1 技術基準とガイドラインの位置付け
6−2 技術基準の解釈を読む
6−3 ガイドラインを読む
7章 Q&A集
7−1 固定価格買取制度
7−2 太陽光発電システム
7−3 配電設備
7−4 系統連系