物質を燃焼するという過程によって人類が受けている恩恵は非常に大きいものがあります。その反面、燃焼によって生成される硫黄酸化物、窒素酸化物、塩化水素、重金属類、ダイオキシンなどの大気汚染物質、さらに地球温暖化に関連する二酸化炭素など、大気環境汚染物質が大きな問題となっています。
本書は、これら大気汚染物質の発生を抑制するための燃焼技術、汚染物質を除去・処理する技術、汚染物質の濃度等を計測する技術を基本的なところから解説する書籍です。できるだけ平易な解説と豊富な図を駆使することで、専門外の方でも読み進めることができる内容となっています。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274506178/
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第1章 大気汚染とその影響
第2章 燃料と燃焼の概要
第3章 大気汚染物質の性状
第4章 集じん技術とその装置
第5章 大気汚染物質の処理技術とその装置
第6章 計測とガス分析
第7章 大気中におけるばいじんの拡散
第8章 集じん灰とその処理方法
第9章 排ガス処理と関係法規
付録
索引
大気汚染防止技術絵と基本用語 目次
第1章 大気汚染とその影響
1-1 大気汚染の歴史
1-2 大気汚染物質の概要
1-3 大気汚染物質の発生源
1-4 大気関係の環境基準
1-5 大気汚染の現状
1-6 大気汚染の影響(健康・自然など)
1-7 酸性雨と大気汚染
1-8 地球環境と大気汚染
第2章 燃料と燃焼の概要
2-1 気体燃料
2-2 液体燃料
2-3 固体燃料
2-4 燃料計算の基礎(1)
2-5 燃焼計算の基礎(2)
2-6 気体・液体燃料の形態
2-7 固体燃料の形態(ストーカ燃焼)
2-8 固体燃料の形態(流動層燃焼)
2-9 燃料管理
第3章 大気汚染物質の性状
3-1 ばいじん
3-2 塩化水素(HCl)
3-3 硫黄酸化物(SOx)
3-4 窒素酸化物(NOx)
3-5 水銀(Hg)、鉛(Pb)などの重金属類
3-6 ダイオキシン類(1)[性状]
3-7 ダイオキシン類(2)[毒性]
3-8 炭化水素
3-9 微小粒子状物質(PM2.5)
第4章 集じん技術とその装置
4-1 ばいじんの粒径と集じん方式
4-2 ろ過式集じん装置の原理
4-3 ろ過式集じん装置の機能
4-4 電気集じん装置の原理
4-5 電気集じん装置の機能
4-6 その他の集じん装置
第5章 大気汚染物質の処理技術とその装置
5-1 処理システムの種類
5-2 乾式酸性ガス処理法
5-3 半乾式酸性ガス処理法
5-4 湿式酸性ガス処理法
5-5 無触媒脱硝法
5-6 選択触媒脱硝
5-7 窒素酸化物発生抑制技術
5-8 ダイオキシン類の処理法
5-9 新しい排ガス処理技術
第6章 計測とガス分析
6-1 ガス温度、圧力の計測
6-2 燃焼管理に必要なガス分析
6-3 自動ガス分析装置の概要
6-4 試料非吸引方式による自動ガス分析装置
6-5 ばいじん濃度の測定方法
6-6 硫黄酸化物の測定方法
6-7 窒素酸化物の測定方法
6-8 塩化水素の測定方法
6-9 新しい排ガス処理技術
6-10 新しい排ガス処理技術
6-11 微量有害汚染物質
第7章 大気中におけるばいじんの拡散
7-1 排煙拡散の一般的特性
7-2 拡散と気象条件の影響
7-3 拡散濃度の計算方法
7-4 拡散モデルとシミュレーション
7-5 白煙防止技術
第8章 集じん灰とその処理方法
8-1 集じん灰の一般的性状
8-2 集じん灰中の有害物質
8-3 集じん灰中の重金属の処理方法
8-4 集じん灰中のダイオキシン類の処理方法
8-5 集じん灰の有効利用
第9章 排ガス処理と関係法規
9-1 法規制の流れと体系
9-2 大気汚染防止法の変遷
9-3 ばい煙排出規制(1)[種別]
9-4 ばい煙排出規制(2)[各物質の排出基準]
9-5 ダイオキシン類の排出抑制
9-6 ダイオキシン類対策特別措置法
9-7 ばいじんの埋立基準
9-8 大気汚染アセスメント
付録
付録1 SI 単位系と接頭語等について
付録2 気体容積の表現方法
付録3 循環型社会法体系のあらまし
索引
編者紹介