実践Arduino! 電子工作でアイデアを形にしよう

Arduinoでものづくりをはじめよう!

このような方におすすめ

・電子工作をはじめてみたい方

・なにか面白いモノ,格好良いモノをつくってみたいけど何からはじめてよいかわからない方

・Maker
  • 著者平原 真 著
  • 定価2,750 (本体2,500 円+税)
  • B5変 288頁 2017/08発行
  • ISBN978-4-274-22081-4
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  • 概要
  • 主要目次
  • 詳細目次

 本書は、ピカピカ光るおもちゃやキーボードで操作できるラジコンなど、なにか面白いモノをつくりたい、つくってみたい人に向けた電子工作の入門書です。

 

 Arduino(アルデュイーノ)と呼ばれるマイコンボードを使って、LEDをチカチカ光らせたり、モーターを回したり、センサーで温度や明るさを測ったり、音を出したりします。それから手元のパソコンと連携させて、測ったデータのやりとりをしてみたり、お手軽なゲームエンジンのUnityを使って3Dモデルを操ったりもします(Uniduino)。最後に、それらを組み合わせた完成作品として、触れると振動するタマゴやバースデイケーキ、ボール転がしゲームをつくります。

 

 昔ながらの電子工作でこれらを実現しようとすると勉強も製作もとても大変ですが、Arduinoを使うことでとてもシンプルにこなすことができます。

 

 本書は、プロのデザイナーである著者がArduinoによる電子工作の基礎から実際の作品をつくるまでを解説し、なにかをつくれる段階を越えて、実際に作品をつくるところまであなたを導きます。電子工作をはじめてみたい方、なにか楽しいモノをつくってみたいけど何からはじめてよいかわからない方にオススメの一冊です。

 

≪著者によるサポートページ≫

 

http://makotohirahara.com/jissenarduino/

 

≪本書のはじめに≫

 

本書は、Arduino(アルドゥイーノ)を使った電子工作の入門書です。作品制作やプロトタイピングのために、電子工作を学びたい人に向けて書かれています。実際に動作するものをすぐに作れるよう、作業手順や電子回路はできるだけ具体的に説明し、作品づくりのためのノウハウもたっぷり紹介しています。

 

Chapter 1は、筆者が過去に制作した電子回路を使った作品や、Chapter 9で制作過程をお見せする作例を紹介しています。本書で扱う内容を大まかに把握することができます。

Chapter 2では、早速Arduinoを使った電子回路を組み立てます。手を動かして慣れていきましょう。

Chapter 3は、電子回路や電子部品、プログラミングの基礎知識を説明しています。初めての単語が多く、すぐに覚えることはできないと思います。

Chapter 4以降のサンプルを作るときに分からなくなったら、読み返してください。

Chapter 4〜Chapter 8は、電子部品の紹介です。基本的なスイッチの使い方から、Wi-Fiに接続する方法まで、できるだけ幅広く取り扱っています。「何をするか」という形の見出しを付けているので、目次でやりたいことの項目を探してください。

Chapter 9は、5つの作例の具体的な制作過程を紹介しています。内容の難易度順に並んでいますが、興味のある作例から読み始めても大丈夫です。ぜひ、作例に自分なりのアレンジを加えて、オリジナルの作品を制作してください。

 

本書は、初心者が電子部品を使えるようになることを目標としているため、電子回路の理論や、部品の動作原理については詳しく解説していません。より深い知識が必要になったときには、専門的な書籍に進んでいただきたいと思います。

 

本書の内容は、2012年〜2015年の期間、慶應義塾大学SFCで筆者が担当した「デザイン言語ワークショップ(電子工作)」という授業が元になっています。この授業では、電子工作をデザインのための手法の1つとして位置づけ、技術を学ぶだけでなく、コンセプトを立て、美的に優れたものを目指して1人ずつが作品を制作しました。本書の作例も、回路や部品の紹介だけを目的とせず、楽しさや面白さを感じられるよう努めました。皆さんもワークショップに参加するつもりで、本書を片手に作品制作に取り組んでください。

 

本書のサポートページでは、作例の動画や追加情報を掲載しています。書籍とあわせてご覧ください。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274220814/
Chapter 1. イントロダクション
Chapter 2. まずは使ってみよう
Chapter 3. 電子工作の作法
Chapter 4. 色々なセンサーを使おう
Chapter 5. 表示装置を使おう
Chapter 6. 駆動部品を使おう
Chapter 7. 音を扱おう
Chapter 8. PCと連動させよう
Chapter 9. Arduinoで作品づくりをはじめよう
はじめに

Chapter 1. イントロダクション
 Section 1.1 電子工作とデザイン
 Section 1.2 この本で作る作品
 Section 1.3 Arduino ってなんだろう
 Section 1.4 開発環境の準備
 Section 1.5 道具の紹介
 Section 1.6 部品の入手方法

Chapter 2. まずは使ってみよう
 Section 2.1 LEDを点滅させる
 Section 2.2 ボタンを押してLEDを光らせる

Chapter 3. 電子工作の作法
 Section 3.1 電子工作の部品
 Section 3.2 電子回路入門
 Section 3.3 アナログ回路
 Section 3.4 回路図の読み方
 Section 3.5 データシートの読み方
 Section 3.6 プログラミング入門

Chapter 4. 色々なセンサーを使おう
 Section 4.1 ONかOFFかを調べる
 Section 4.2 普通のボタンを使う
 Section 4.3 連続的な変化を調べる
 Section 4.4 明るさを測る
 Section 4.5 物体が近づいたことを知る
 Section 4.6 距離を測る
 Section 4.7 色を読み取る
 Section 4.8 衝撃を検知する
 Section 4.9 圧力を測る
 Section 4.10 曲がり具合を測る
 Section 4.11 押された位置を知る
 Section 4.12 タッチを検出する
 Section 4.13 転倒を検知する
 Section 4.14 傾きを測る
 Section 4.15 気温を測る
 Section 4.16 人の動きを検知する

Chapter 5. 表示装置を使おう
 Section 5.1 アナログ出力
 Section 5.2 フルカラー LEDを使う
 Section 5.3 液晶ディスプレイを使う

Chapter 6. 駆動部品を使おう
 Section 6.1 指定した角度に回転させる
 Section 6.2 モーターを動かす
 Section 6.3 モーターの回転方向を制御する
 Section 6.4 押したり引いたりする
 Section 6.5 正確に回転させる
 Section 6.6 静かにものを動かす

Chapter 7. 音を扱おう
 Section 7.1 ブザーを鳴らす
 Section 7.2 指定した音程で鳴らす
 Section 7.3 録音した音声を再生する
 Section 7.4 SDカードの音声ファイルを再生する
 Section 7.5 音量を測る

Chapter 8. PCと連動させよう
 Section 8.1 Processingでデータを受け取る
 Section 8.2 Processingからデータを送る
 Section 8.3 Unityと連携する
 Section 8.4 ネットワークに接続する

Chapter 9. Arduinoで作品づくりをはじめよう
 Section 9.1 鼓動を感じるタマゴ(静電容量センサー+ソレノイド)
 Section 9.2 バースデイケーキシミュレータ(フォトリフレクタ+マイク+LED+スピーカー)
 Section 9.3 カラーピッカー(カラーセンサー+Processing)
 Section 9.4 ボール転がし(Unity+加速度センサー)
 Section 9.5 トイレみまもり鳥(人感センサー+Wi-Fiモジュール+IFTTT)

付録 ハンダ付け入門
 ハンダ付けで基板を作ろう
 ハンダ付けの道具
 ハンダ付けの手順
 部品を取り付ける順序
 コテを当てるタイミング
 ハンダの良し悪し
 コテ先は常に綺麗に
 失敗してもやり直せます
 ランド同士を繋ぐ配線
 部品の足を使った配線

あとがき
索引

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