建築を学ぶ学生にとってS=1/100平面図やS=1/50断面図などには馴染みがありますが、S=1/5やS=1/10程度で表現されるディテール図などはおよそ理解が及ばないものです。分かりにくさの原因は、断面図や平面図をディテール図とリンクさせて見ることができないからだといえます。
それであれば「断面図をA0サイズまで大きくしてディテール図まで兼ねた1枚の超大判図面があれば、図面の分かりにくさは解消できるのではないか……」。そんな発想をもとに企画されたのが本書となります。
対象となるのは、建築家・山下大輔による「波板の家」(2017)。約8.2mキューブのきわめてシンプルなヴォリュームをもつ住宅です。外観からは想像しにくい豊かな空間をあますことなく伝えるため、写真家・山岸剛さんによる写真で構成されています。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274223495/
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