私たちの住居学(第2版) サスティナブル社会の住まいと暮らし

住居学に求められる諸問題を「サスティナビリティ」(持続可能性)の観点から解説。

このような方におすすめ

生活科学系・家政系の学校での教科書、サブテキストとしての採用
生活科学系・家政系の学生および住宅・インテリア産業、建築設計、住宅行政、都市計画に携わる方
  • 著者中根 芳一 編著
  • 定価2,640 (本体2,400 円+税)
  • B5 168頁 2019/03発行
  • ISBN978-4-274-22348-8
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これまでの住まいづくりの基本を踏まえつつ、シックハウス、欠陥住宅、長寿命化技術、少子高齢社会に対応した空間デザイン、暮らしのAI化など、幅広いトピックスに対応。

豊富な図表と写真を掲載し、見開き2ページで完結したシンプルな構成で明確に解説。

3.11震災以降の住居を取り巻く社会の変化と資料の見直しを行ない、最新データに更新。

生活科学系、家政系の大学・短期大学の教科書として最適。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274223488/
Chapter 0 サスティナブル社会の住まい
Chapter 1 住まいを取り巻く環境
Chapter 2 住生活のあり方とその変遷
Chapter 3 住まいの維持管理
Chapter 4 住生活のための人間工学
Chapter 5 住まいに必要な環境調整
Chapter 6 アレルギーやシックハウス現象を起こさない住まい
Chapter 7 住まいの構造・材料・施工
Chapter 8 安心・安全の住まい
Chapter 9 欠陥住宅問題と住まいの選択
Chapter 10 表現技法とこれからの住まいの設計
Chapter 11 これからのインテリア空間
Chapter 12 子育て家族の住まい,シングルの住まい
Chapter 13 高齢者と住まい
Chapter 14 ユニバーサルデザイン・エクステリアデザイン
Chapter 15 AI化が進む現代家庭の生活機器
Chapter 16 地球に優しいエコ住宅

付録 用語解説 引用文献 索引
Chapter 0 サスティナブル社会の住まい
 0−1 サスティナブル社会とは
  地球温暖化
  サスティナブルな社会の必要性
  住まいづくり・住まい方に望まれる姿勢
  “サスティナブルな視点”での評価が必要
 0−2 住むということ,住まいとは
  動物のすみか
  人類の住まい
  住まいは基本的人権
  住まいの条件
  住居学とは
 0−3 サスティナブルな住まいをつくる
  エネルギー消費が少ない住まいとは
  サスティナブルなエネルギー
  スケルトン&インフィル(SI)
 0−4 住まいの“サスティナブルな使い方・住まい方”
  建物の運用による環境負荷
  人工照明の調整・在人認知による負荷削減
  日射熱の制御
  節水制御
  エネルギー効率の良い設備
  緑化の効用

Chapter 1 住まいを取り巻く環境
 1−1 世界の中での日本の自然環境
  世界の気候と気候区分
  日本の気候の特徴
  住まいの地域性
  住まいにかかわる気候区分
 1−2 都市の気候環境
  都市気候とは
  都市気候の特徴
  都市の住まいのあり方
 1−3 人口環境の普及とライフスタイルの変化
  住まいにおける伝統的な環境調節法
  住まいにおける人工環境の普及と環境調節行為の変化
  ライフスタイルの変化
 1−4 地球環境問題と日本の住まい
  地球温暖化に関する情勢
  伝統的住宅の問題点
  環境負荷低減の必要性
  伝統を生かした住宅の変化の方向性

Chapter 2 住生活のあり方とその変遷
 2−1 伝統的な住まいと住まいの役割
  気候風土と住まい
  職と住一体の住まい
  住まいの格式性
 2−2 住まいの近代化
  洋風化の試み
  プライバシーと個室化
  初期のアパートメントハウス
 2−3 住み方調査と住宅の計画
  住み方調査と食寝分離の原則
  不特定多数のための住宅計画
  集合住宅の間取りと住み方
 2−4 現代の住まいと住生活
  住まいのバリエーション
  ライフスタイルと住まい
  住まい手像の変化と新しい住み方

Chapter 3 住まいの維持管理
 3−1 住まいの寿命と維持管理
  住まいの管理とは
  住まいの寿命と長寿化の意義
  傷みの原因と対策
  住まいの管理と修繕計画
  住まいの管理主体と管理能力
  生活財の増加と管理
  ライフスタイルの表現としての持ち物
 3−2 家計と住居費
  家計の中の住居費
  住居費負担の現状
  住居の購入に係る負担金
  住居費の負担
  住宅ローンのある世帯の家計
  住宅ローンの返済額および返済割合
  住宅価格の国際比較
 3−3 集合住宅の管理
  集合住宅の共同管理とその困難性
  維持管理と修繕計画
  大規模修繕工事
  住み方と共同生活のルール
 3−4 居住地の管理
  住み手による居住地管理の取組み
  居住地管理・まちづくりへの参加
  居住地管理のルールづくり

Chapter 4 住生活のための人間工学
 4−1 人体寸法と単位空間
  日本人の体型
  体型・体格指数
  単位空間
 4−2 行為空間と姿勢
  動作寸法と動作空間
  起居様式
  住生活における姿勢
  姿勢と目線の高さ
  知覚と空間認識
 4−3 人間の生理機能と環境
  視覚
  聴覚
  温冷感覚
  嗅覚
 4−4 色彩と心理的特徴
  色がみえる仕組み
  色の表現
  色の視認性・誘目性
  色彩の心理効果
  色彩の連想とイメージ

Chapter 5 住まいに必要な環境調整
 5−1 住まいの熱環境
  住まいと太陽エネルギー
  暖かい住まい
  涼しい住まい
 5−2 住まいの空気環境と湿気
  湿気と結露
  室内空気汚染と換気
 5−3 住まいの光環境・音環境
  光
  照明
  騒音
  騒音防止
 5−4 住まいの設備
  給排水
  給湯
  ガス
  電気
  オール電化とガスによる発電

Chapter 6 アレルギーやシックハウス現象を起こさない住まい
 6−1 アレルギーとシックハウスの要因
  アレルギーとは
  アレルギーの原因物質
  大気汚染・室内空気汚染
  シックハウスとは
  シックハウスの原因
  シックハウスを生む汚染化学物質
 6−2 健康に良い建築材料・家具材料を選ぶ
  アレルギーを防ぐ建築材料・家具材料の選択
  シックハウスを防ぐ建材・家具材料の選択
  室内空気の汚染を軽減する材料・機器
  建物を購入する場合の注意
  寝具・衣類・おもちゃ・化粧品などの選択
 6−3 アスベストとタバコの煙は身近なリスクファクター
  アスベストの人体影響
  タバコの煙による人体影響
 6−4 室内空気の質を改善する工夫
  室内空気の改善
  シックハウス対策
  室内空気汚染を防ぐ設備

Chapter 7 住まいの構造・材料・施工
 7−1 住まいをつくる材料
  構造材料
  仕上げ材料
  環境調整材料など
 7−2 地域に適した構造・構法計画
  寒冷地の住宅構造
  多雪地の住宅構法
  温暖地域の住宅構法
  強風地域の住宅構法
  多雨地域の住宅構法
 7−3 住まいの構造と構法
  木構造
  外来木造
  工業化構造
  鉄筋コンクリート構造(RC造)
  免震・制振建築
 7−4 わが家の着工から完成まで
  欠陥住宅を生まない注意
  工事監理・施工管理が大切
  着工から竣工までのチェックポイント
  建築トラブル対策

Chapter 8 安心・安全の住まい
 8−1 丈夫な住まい(1)
  構造の安全性
  耐力要素
  伝統構法と在来軸組構法
 8−2 丈夫な住まい(2)
  耐震基準の変遷
  建築基準法の制定
  性能規定化
  品確法と住宅性能表示制度
 8−3 長持ちする住まい
  構造の安全性を長期間保持する耐久性
  構造材料の劣化防止
  木材腐朽菌およびシロアリ
  既存住宅の住宅性能表示制度
 8−4 安心できる住まい
  防犯対策
  防火性能
  住まい方と床下点検商法

Chapter 9 欠陥住宅問題と住まいの選択
 9−1 住まいの問題
  住生活問題
  住宅事情
  消費者相談にみる住宅に関する問題
 9−2 欠陥住宅の問題
  欠陥住宅
  発生要因
 9−3 住宅に関するトラブル
  契約トラブル
  住宅ローン破綻
  近隣トラブル
 9−4 住まいの選択
  住宅の選択
  戸建住宅か集合住宅か
  住環境,立地の選択
Chapter 10 表現技法とこれからの住まいの設計
 10−1 設計図の見方と描き方
  図面の役割
  線の種類と縮尺
  平面表示記号と材料構造表示記号
  図面の種類と必要事項
  図面の作図順序
 10−2 設計の手順
  設計条件の整理
  エスキスと考え方
  基本計画と基本設計
  実施設計と詳細図
 10−3 住まいの設計手法
  暮らし方と住まいの役割
  暮らし方の動線と各室の機能
  素材と空間
 10−4 これからの社会と住まい・リフォーム設計
  保存と再生
  環境共生と取組み方
  少子高齢化の暮らしとプランニング

Chapter 11 これからのインテリア空間
 11−1 空間のデザインと心理効果
  デザイン要素とその効果
  空間構成と心理効果
  空間のスケール感
 11−2 家族の多様化と空間の変化
  住機能の外部化とAI(人工知能)時代
  家族の多様化
  次世代型生活者像とその生活空間
 11−3 インテリア設計の技術
  サスティナブルデザイン
  健康に配慮したデザイン
  ユニバーサルデザイン
 11−4 リフォームによるインテリア設計
  家の中に家をつくる
  マニアも納得のオーディオルーム
  可動家具で間取りの可変性を向上させる
  センターキッチン
  小さな長屋のリフォーム
  狭小住宅でゆとりの生活を

Chapter 12 子育て家族の住まい,シングルの住まい
 12−1 子育て家族の生き方・住まい方
  前近代の子育て
  産業社会の子育て
  子育て家族と戦後日本の住環境
 12−2 子どもの成長発達と住環境
  家庭という場所
  子育てと住まい
  子育てと地域社会
 12−3 子ども部屋
  日本の子ども部屋の起源
  空間の文化と子育ての文化
  子ども部屋とは
 12−4 シングル(ひとり暮らし)のための住まい
  シングルの類型
  シングルの部屋さがし
  癒し空間としての住まい

Chapter 13 高齢者と住まい
 13−1 高齢者の心身機能と特性
  高齢者とは
  高齢者の心身機能
  高齢期の疾患
  高齢者の家庭内事故
 13−2 いろいろな高齢者の住まい
  高齢者世帯と住宅
  高齢者に対する住宅行政の動き
  いろいろな高齢者居住
 13−3 自立支援のための住居改善の必要性と支援体制
  現在の日本における高齢者の住環境
  介護保険を中心とする日本の支援体制
  “住居改善” という考え方
 13−4 自立支援のための住居改善のポイント
  改善の目的と効果
  出前型相談
  生活圏の拡大
  福祉・医療・建築分野の連携が重要
  改善方針と改善効果の見極め

Chapter 14 ユニバーサルデザイン・エクステリアデザイン
 14−1 高齢者・障害者とバリアフリーデザイン
  ノーマライゼーションとは
  バリアフリーデザインとは
  わが国の取組み
 14−2 誰にも優しいユニバーサルデザイン
  ユニバーサルデザインとは
  ユニバーサルデザインの7原則
  その他のデザイン概念
 14−3 住まいのエクステリアデザイン
  エクステリアとは
  住まいの外構
  住まいの庭
  緑の効用
 14−4 住環境のランドスケープデザイン

Chapter 15 AI化が進む現代家庭の生活機器
 15−1 コンピュータの普及
  コンピュータの歴史
  暮らしの中のAI
  家事労働の軽減
  進化を続けるウェアラブルデバイス
 15−2 AIと私たちの暮らし
  スマートホーム
  留守番ロボット
  高齢者を癒やす「ロボットセラピー」
  AIがサポートする車
  次世代電気自動車
  スマートシティ
 15−3 安全な暮らしを支えるAI技術
  RFID技術とその応用
  空気清浄機と健康トイレ
  AIで電子カルテ情報を構造化
  「5G」を遠隔医療に活用
 15−4 AIによる防犯・防災システム
  カードキー・電子錠
  生体認証で“本人”確認
  AIによる防犯
  AI等で究める防災・減災
  AIと人間の共生

Chapter 16 地球に優しいエコ住宅
 16−1 エコ住宅とは何か
  エコ住宅の3要素
  省資源
  省エネルギー
  長寿命
 16−2 エコロジカルな日本の伝統住宅
  四季の変化と日本の住まい
  湿気への対処
  自然との一体化
  間取りの開放性・融通性
  伝統的手法を生かした寒暑の調節手法
 16−3 現代エコ住宅のさまざまな仕組み
  高断熱高気密化
  換気システムと空気質
  屋根・外壁面の日射コントロール
  周辺環境の緑化
 16−4 太陽エネルギーのさまざまな利用法
  太陽エネルギーのパッシブな利用
  パッシブソーラーの手法(1)
  パッシブソーラーの手法(2)
  太陽エネルギーのアクティブな利用

付録 用語解説 引用文献 索引