高度成長期の電力需要の増大などの社会的な要請に対応し、電力システムは高電圧・大容量化し、それにともなって高電圧絶縁技術も発展を遂げてきました。
さらに昨今では、いわゆる電力技術にとどまらず、システム・機器の高電界化・高効率化の観点から、すべての電気・電子機器・デバイスの共通技術として、高電圧の絶縁技術が重要になってきています。
本書は、今後、電力技術分野に携わる技術者・研究者や広く電気絶縁にかかわる一般技術者を対象に、高電圧絶縁技術を4つの基本要素、9つの核心分野に分類し、網羅的に解説したものです。
技術者が実務において直面する課題に応える実務書として、現在の技術がどうしてこのようになっているのか過去の技術開発の歴史から現在のありようを解説しています。さらに、そこから紐解かれる共通基盤技術としての将来展望にを取り上げています。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274224089/
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第I部 高電圧絶縁技術を構成する基本要素技術
1章 電力システム技術
2章 絶縁材料技術
3章 電力機器絶縁技術
4章 解析・測定技術
第II部 電力・社会インフラの発展を牽引する核心技術
5章 酸化亜鉛形避雷器と絶縁協調
6章 UHV絶縁技術
7章 HVDC絶縁技術
8章 SF6ガス絶縁技術
9章 油浸絶縁技術
10章 XLPE固体絶縁技術
11章 EMTPサージ解析技術
12章 電界解析技術
13章 部分放電検出技術