LC/MS、LC/MS/MSにおけるスペクトル解析

マススペクトルのイロハから高度な解析力が身に付く一冊!

このような方におすすめ

LC/MS、LC/MS/MS分析実務者
LC/MS、LC/MS/MSを駆使し高度な構造解析を試みる技術者
  • 著者中村 洋 企画・監修/公益社団法人 日本分析化学会液体クロマトグラフィー研究懇談会 編
  • 定価3,740 (本体3,400 円+税)
  • A5 280頁 2020/09発行
  • ISBN978-4-274-22590-1
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 LC/MSやLC/MS/MSが有する有機化合物の精密分離のポテンシャルを発揮させるためには、マススペクトルに対する十分な解析力を身に付けておく必要があります。しかしながら、マススペクトルの基本的な読み方から構造解析に資する解析力までを解説した実用書が存在しないことが、この分野の多くの技術者・研究者の悩みでした。

 こうした悩みを解消すべく、マススペクトルのイロハから、高度な解析力までが身に付くよう、初めての実用書として企画・発行するものです。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274225901/
第1章 マススペクトル解析の基礎
第2章 構造解析の基礎
第3章 MS/MSの手法と機能
第4章 LC/MSスペクトルの解析と構造解析例
第5章 LC/MS/MSスペクトル解析と構造解析例
第6章 構造解析演習問題
第1章 マススペクトル解析の基礎
 1-1 マススペクトル測定に先立つ試料前処理とLC分離の重要性
 1-2 関連基礎用語・経験則
 1-3 同位体とマススペクトルの特徴
 1-4 フラグメンテーションの化学
 1-5 イオン化法とマススペクトルの特徴
  a)電子イオン化(EI)法
  b)化学イオン化(CI)法
   c)エレクトロスプレーイオン化(ESI)法
   d)大気圧化学イオン化(APCI)法
   e)大気圧光イオン化(APPI)法
   f)アンビエントイオン化法
第2章 構造解析の基礎
 2-1 構造解析に用いる質量分析計
  2-1-1 空間的タンデム質量分析計
   a)三連四重極(QqQ)質量分析計
   b)四重極飛行時間(Q-TOF)質量分析計
   c)飛行時間-飛行時間(TOF-TOF)質量分析計
  2-1-2 時間的タンデム質量分析計
   a)イオントラップ(IT)質量分析計
   b)フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴(FTICR)質量分析計
 2-2 MS/MSの手法と機能
   a)プロダクトイオンスキャン
   b)プリカーサーイオンスキャン
   c)コンスタントニュートラルロススキャン
 2-3 高選択的手法
   a)選択反応モニタリング
   b)イオンモビリティースペクトロメトリー
第3章 MS/MSの手法と機能
 3-1 マトリックス効果
 3-2 MS/MSにおけるクロストーク
 3-3 イオン化飽和
第4章 LC/MSスペクトルの解析と構造解析例
 4-1 HATU(O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩)
4-2 シングル四重極質量分析計から得られるマススペクトルの解釈とその応用
 4-3 タンパク質、ペプチドのLC/MSスペクトル解析
 4-4 LC/MSによる食品原料となる植物の分析例
 4-5 高分解能マススペクトルの解析例
第5章 LC/MS/MSスペクトル解析と構造解析例
 5-1 リュープロレリン
 5-2 LC/MS/MSを用いたペプチドのアミノ酸配列解析法
 5-3 LC-MS/MSを用いた未知成分の構造解析
 5-4 四重極飛行時間質量分析計を用いた網羅的細胞培養プロファイリング
 5-5 LC/MS/MSを用いたリン脂質の構造解析
 5-6 各論
第6章 構造解析演習問題
 6-1 演習問題1〜12
 6-2 演習問題13
 6-3 演習問題14〜15
 6-4 演習問題16