本書は学術書や研究論文ではありません 。「電力事業は大河ドラマ」をコンセプトに、明治時代黎明期から戦中戦後、高度経済成長期を経て東日本大震災・福島第一原子力発電所事故に至る電力事業の変遷を辿りつつ、電力システム改革で開花するDR(デマンドレスポンス)・VPP(バーチャルパワープラント)、そしてその担い手であるアグリゲーターについて分かりやすく解説しています。併せて、容量市場・需給調整市場・再生可能エネルギー主力電源化の在り方について、政府審議会委員と事業者の両目線で紐解きます。本文中のコラムでは、気になるキーワードの背景について、34年の知見を基に洞察を加えています。
電力ビジネスの未来を理解するため、エネルギービジネスに携わっている方や起業を目指す方、電気工学系を志す学生には必携の書です。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274226656/
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第1章 電力事業は大河ドラマなり
第2章 分散型電源へのパラダイムシフト
第3章 DR今昔
第4章 VPPが創造する新たな時代
第1章 電力事業は大河ドラマなり
1 140 年前のエピソード
2 黎明期の電気事業
3 水主火従から火主水従へ
4 原子力:岐路にあるベースロード電源
5 再生可能エネルギー主力電源化に向けて
6 需要側リソースの台頭:DR とVPP
第2章 分散型電源へのパラダイムシフト
1 アンバンドリングのインパクト
2 電力ビジネスにおけるプロシューマー
3 kW 価値を扱う容量市場
4 ΔkW 価値を扱う需給調整市場
5 DR の時代がやってきた
6 自己託送制度の未来
7 多様なリソースを一括管理するVPP
第3章 DR今昔
1 調整力・予備力の重要性
2 改めて考える需給調整契約
3 電源I′とは
4 電源I′から発動指令電源へ
5 Classic DR とRapid DR
6 カギを握る託送料金改革
第4章 VPPが創造する新たな時代
1 新・ベストミックスの構成要素
2 Balancing からFlexibility へ
3 プラットフォームとしてのDERMS
4 DR・VPP とビッグデータ・AI
5 送配分離とアグリゲーター
6 これからは温故知新の総力戦