東大(東京大学)の入試問題は世界最高峰とも言われています。
化学に限ってみても、由緒正しく、工夫された問題が多く出題され、その内容は、身近な技術、新しい科学技術、生命現象、環境問題、化学史、物理化学など多岐にわたります。
本書では、東大の化学の入試問題を解くと、どんなに面白いことがわかるのかを解説しています。問題の考え方や解き方も説明しますが、同時に、得られた結果がどのようなことを示唆するのかという点を重視し、高校化学を深く味わえる内容となっています。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274231100/
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第1章 物質が教えてくれる過去〜未来
第2章 身近で役立っている化学の原理
第3章 生命現象と化学
第4章 科学者たちの奮闘
第5章 より役立つ物質の探究
第6章 環境問題
第7章 物質の分離・同定・回収
第8章 物理化学の方法
第1章 物質が教えてくれる過去〜未来
1.1 火星に水があった
1.2 放射性同位体による年代測定
1.3 海水の溶存物質
第2章 身近で役立っている化学の原理
2.1 リチウム電池の仕組
2.2 リチウムイオン電池の仕組み
2.3 フィルム写真(銀塩写真)の原理
第3章 生命現象と化学
3.1 世界初の結晶化ホルモン
3.2 チロキシンの合成法
3.3 窒素酸化物,オストワルト法
3.4 サイトカインと抗体の反応
第4章 科学者たちの奮闘
4.1 キュリー夫人によるラジウムの単離
4.2 パスツールが発見した鏡像異性体
4.3 ロウソクの科学
4.4 アレニウスの電離説
4.5 アルゴンの発見
4.6 元素発見の歴史
第5章 より役立つ物質の探究
5.1 燃える氷「メタンハイドレート」
5.2 炭素と窒化ホウ素
5.3 有機化学の王冠
5.4 第三の炭素同素体「フラーレン」
5.5 錯体化学の始まり,錯体の利用
第6章 環境問題
6.1 大気汚染によるマラカイトの変質
6.2 水素の効率的な貯蔵
6.3 メタノールと水素
6.4 エネルギー源としてのアンモニア
6.5 二酸化炭素の海洋隔離
6.6 燃料電池の仕組み
第7章 物質の分離・同定・回収
7.1 鉄の製錬法
7.2 海水からの製塩法
7.3 金属マグネシウムの製造
7.4 都市鉱山からの金属の回収
第8章 物理化学の方法
8.1 イオン結晶の溶解度とイオン半径
8.2 速すぎる反応速度の測定
8.3 双極子モーメントと分極
8.4 三態変化と状態図