組織におけるソフトウェア品質保証部門はソフトウェア品質を向上・維持するべく活動していますが、実際の現場においては、開発部門に対して手数のかかる検査を高頻度に要求せざるをえないなどの理由により、開発部門と対立してしまうことがあります。開発部門はコストや納期の成果達成を重視する傾向があり、品質保証部門からの要求はその支障となりがちなため、品質保証部門は開発部門に協力してもらうために、自身の要求の意図・意義を正しく伝えられなければなりません。
本書は、ソフトウェアの品質を高めたいと思いながらも、具体的な施策を立案できない、開発部門との調整がうまくいかない、などと悩んでいる読者に向けて、解決の基となる普遍的・本質的な考え方と、現場の実践で得られた知見による具体的な解決方法を解説します。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274232305/
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第1章 ソフトウェア品質の基本概念
1.1 品質の概念
1.2 品質マネジメントの概念
1.3 ソフトウェア品質マネジメントの特徴
第2章 組織レベルのソフトウェア品質マネジメント
2.1 QMSの構築と運用
2.2 ライフサイクルプロセスのマネジメント
2.3 ソフトウェアプロセス評価と改善
2.4 検査のマネジメント
2.5 監査のマネジメント
2.6 教育および育成のマネジメント
2.7 法的権利および法的責任のマネジメント
第3章 プロジェクト共通レベルのソフトウェア品質マネジ メント
3.1 意思決定のマネジメント
3.2 調達のマネジメント
3.3 リスクマネジメント
3.4 構成管理
3.5 プロジェクトマネジメント
第4章 プロジェクト個別レベルのソフトウェア品質マネジ メント
4.1 品質計画のマネジメント
4.2 要求分析のマネジメント
4.3 設計のマネジメント
4.4 実装のマネジメント
4.5 レビューのマネジメント
4.6 テストのマネジメント
4.7 品質分析および評価のマネジメント
4.8 リリース可否判定
4.9 運用および保守のマネジメント
付録 ソフトウェア品質保証プロフェッショナルの会の活動