化学系や生命系の学科の学生にとって最も難解な講義の一つとして挙げられる化学熱力学について解説した入門書です。
本書では、化学熱力学独特である概念の大きな枠組みやその定式化について、著者が自身の講義でも使用している「Framework」をもちいて視覚的に理解できるよう紹介しています。熱力学と熱力学の化学への応用について図式を交えるほか、どのように数式を使うのか、また使う際の適用範囲や適用範囲はないかなど、実際に活用する視点からポイントを解説します。また、各章末の問題に取り組むことで、さらに理解を深めることができます。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274232800/
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第1章 目標は自由エネルギーの概念を理解し計算できるようになること
第2章 内部エネルギーと熱力学第一法則
第3章 一定圧下における熱エネルギーのやり取り−エンタルピーの導入−
第4章 熱から仕事への変換−カルノーサイクルの登場−
第5章 カルノーサイクル−エントロピーの発見への序章−
第6章 エントロピーと熱力学第二法則
第7章 自由エネルギーの導入と自発変化の方向性
第8章 状態変数、状態関数、そして化学熱力学の基本式
第9章 1mol当たりの自由エネルギー−化学ポテンシャルの導入−
第10章 自由エネルギーの化学への応用−相平衡−
第11章 化学ポテンシャルと化学平衡
第12章 溶液の性質と化学ポテンシャル