人口統計学は公開されている集計表を基に様々な分析をするものだが、いざ分析しようとしても、通常の統計学のテキストでは解説されないような独特の指標や計算方法を用いることになるため、初心者にはかなり難解な内容になっている。本書はExcelを使って人口分析の手法を説明し、人口統計学で使われる難解な専門用語などわかりやすく解説する。
■■「Excelで学ぶ人口統計学」が「日本人口学会 普及奨励賞」を受賞■■
和田 光平 著、オーム社 発行の書籍、「Excelで学ぶ人口統計学」が、「日本人口学会 普及奨励賞」(2008年度)を受賞いたしました。表彰式は過日(2008年6月7日)、日本女子大学において開催された日本人口学会第60回大会にて行われました。
◆「日本人口学会 普及奨励賞」について
「日本人口学会 普及奨励賞」は、研究目的の「日本人口学会 学会賞」に並ぶ賞です。人口学の啓蒙書や翻訳書など教育普及目的の文献・書籍などのなかの最高峰のものに与えられる2年に一度の賞となります。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274066580/
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第1部 人口分析
第1章 人口統計学の基礎
第2章 結婚と出生
第3章 死亡
第4章 生命表
第5章 人口再生産
第6章 安定人口
第2部 人口推計
第7章 人口推計
第8章 出生率の推計
第9章 生命表の推計
第10章 その他の将来値
第11章 コーホート要因法の計算手順
はじめに
第1部 人口分析
第1章 人口統計学の基礎
1.1 人口の基礎概念
1.1.1 人口とは
1.1.2 人口統計と人口調査
1.1.3 人口の種類
1.1.4 観察方法
1.1.5 コーホート分析
1.2 人口の構造分析
1.2.1 人口ピラミッド
1.2.2 年齢3区分
1.2.3 代表値
1.2.4 その他の人口構造指標
1.3 人口の成長分析
1.3.1 増加人口と増加率
1.3.2 線形の年平均人口増加率
1.3.3 離散的年平均人口増加率
1.3.4 連続的年平均人口増加率
第2章 出生と結婚
2.1 出生
2.1.1 出生と出生力の概念
2.1.2 普通出生率
2.1.3 総出生率
2.1.4 合計特殊出生率
2.2 結婚
2.2.1 結婚の定義と統計
2.2.2 普通婚姻率
2.2.3 生涯未婚率
2.2.4 平均初婚年齢
第3章 死 亡
3.1 死因構造
3.2 死亡率の指標
3.2.1 普通死亡率
3.2.2 低年齢児の死亡率
3.3 年齢別死亡率
3.4 標準化死亡率
第4章 生命表
4.1 生命表の概念
4.2 生命表関数
4.2.1 生存数 lx
4.2.2 死亡率 qx
4.2.3 生存率 px
4.2.4 死亡数 dx
4.2.5 定常人口 Lx
4.2.6 平均余命
4.3 生命表における時間区間の一般化
4.3.1 n歳階級の生命表関数
4.3.2 現実の死亡率と生命表の死亡率との接続式
4.3.3 時間区間が長い場合の補整法
4.3.4 ゴンパーツ=メイカムによる補整法
4.4 死力
第5章 人口再生産
5.1 粗再生産率
5.2 総再生産率
5.3 純再生産率
5.4 人口置換水準
第6章 安定人口
6.1 安定人口理論
6.1.1 年齢構造係数
6.1.2 ロトカの人口学的関数
6.2 パラメータの決定
6.2.1 安定人口自然増加率の決定
6.2.2 平均世代間隔
6.3 推計への応用
第2部 人口推計
第 7 章 人口推計の基礎
7.1 人口推計作業の流れ
7.1.1 仮定や推計方法の開示
7.1.2 外生的要因の考慮
7.2 トレンド延長による推計
7.2.1 近似曲線の追加
7.2.2 直線による近似
7.2.3 対数関数による近似
7.2.4 多項式による近似
7.3 コーホート要因法による推計
7.3.1 推計の計算システム
7.3.2 基準人口
第8章 出生率の推計
8.1 期間TFRの直接的な推計
8.1.1 出生数と合計特殊出生率の推移
8.1.2 トレンド延長による推計
8.1.3 出生率の按分
8.2 コーホートTFRによる推計
8.2.1 コーホート別出生率の年齢分布.
8.2.2 コーホート別累積出生率の年齢分布
8.2.3 ソルバーによるロジスティック曲線近似
8.2.4 完結出生力のゴンパーツ=メイカム曲線近似
8.2.5 GROWTHによるコーホート年齢別出生率の指数関数補間推計
8.2.6 コーホート年齢別出生率から期間年齢別出生率への変換
8.2.7 TRENDによる期間TFRの直線補外推計
第9章 生命表の推計
9.1 生命表推計の方法
9.2 平均寿命のトレンド延長による推計
9.3 ゴールシークによる平均寿命から生命表への逆算
9.4 年齢別生残率の補間推計
第10章 その他の将来値
10.1 出生性比
10.2 国際人口移動
第11章 コーホート要因法の計算手順
11.1 コーホート要因法におけるワークシートの参照関係.
11.2 基準人口→出生数→基準年の翌年0歳人口
11.3 基準人口→生残率・国際人口移動率→翌年1歳以上人口
11.4 男女年齢別人口→生残率・国際人口移動率→翌年1歳以上人口
11.5 女子人口→出生数→翌年0歳人口.
11.6 男女年齢別人口→総人口
11.7 推計結果
参考文献
索 引